フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
2020年9月訪問。
北鎌倉へ引っ越し後、以前から気になっていたこちらのお店でランチを。
昭和の女優田中絹代の別宅を改築した懐石料理店がこちらの幻董庵。ミシュランガイド東京・横浜・湘南2014で星一つを獲得しています。
気がいい門構えをくぐると、素敵な日本家屋が現れます。
趣のある古民家はとても雰囲気がよく、ゆったりと食事を楽しめそうです。
予約をしていたのを伝えると、2Fの席へ案内してくれました。
事前に「ランチコース 5,000円」をお願いしており、旬の食材を使ったお任せ料理がいただけます。
食前酒の葡萄酒に
先付は4品でおひたしや長芋、生ハムなど使ったつまめるものたち。
ノンアルで行こうとも思ったのですが、ここは少しお酒もいただくことに。
「七賢 スパークリング 山ノ霞」
瓶内二次発酵の細かい泡にキレのある味に、フルーティな香り。
食事に合わせやすい日本酒ですね。
「お造り」
まぐろ、鯛、ホタテ、柿の寒天寄せが。
小さくきれいに盛り付けられており、とても上品。
「椀物」
松茸の土瓶蒸し。松茸の香りと食感を楽しみました。
「焼き物」
鮭の焼き魚にいくらのトッピング。
付け合わせにエビやキノコ、ヤングコーンとバラエティに富んでいます。
高台皿も素敵でお料理を引き立ててくれます。
「煮物」
月見をイメージしたかぼちゃ白玉に鶏ひき肉の団子。
食べ応え十分で、優しいお出汁とともにしっかりと味わいます。
「揚げ物」
秋刀魚だったと思います。
付け合わせにはパプリカとサラダ菜にドレッシングと洋風テイストで。
「食事」
むかごごはん、赤だし、お漬物、ほうじ茶。
「水菓子」
くり羊羹、あんこ、ゼリー寄せなどのいろいろ盛り合わせ。
お抹茶とともにいただきました。
帰りに1Fのお部屋もみせていただきました。
2Fより解放感があって、お庭も楽しめる感じです。
また入り口にある器は、お店で使わなくなったものをお安く販売しています。
私もお皿を2枚ほど購入してしまいました。
季節の食材をつかったコースは洋テイストも加えた懐石料理で、品があり目でも味でも楽しめました。
接客もベテランのお母さんたちが丁寧に対応してくれて、居心地もよいですね。
ちょっとしたご褒美ごはんでもいいですし、すこしかしこまった会食などにもよさそう。
素敵な日本家屋の空間とお庭を楽しみながら、ゆっくりと食事を楽しみたいときにオススメです。