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怪しげな地下街にある激せまベトナム料理屋さんは元フレンチのシェフが作るハーブたっぷりの優しい料理だった。@オーセンティック(浅草)

ビール飲みなメンバーと供に浅草駅の地下街にあるベトナム料理屋さんにいってきました。こちらのお店はかなりの激せまなお店ということで、この日は9人で貸し切り。 ちなみに銀座線の浅草駅だと直通らしいのですが、都営線浅草線から向かったので一度地上にでてから松屋を目印に地下街へと向かいます。

浅草の松屋のしたにあります@オーセンティック

お店のある地下街はとても怪しげで、東南アジアの屋台的な雰囲気。貸し切りなのですが、お店の中のカウンター席が5人、お店の外のテーブル席が4人で配分されており本当に狭い!後からきいてみたらお店の面積は4坪しかないとのこと。狭くともお料理は本格的と聞いているのでとても楽しみ。この日はコースでお願いしていたのですでにお品書きも用意されておりました。

<本日のスペシャルメニュー>

  • 生春巻き 自家製ピーナッツみそだれ
  • シェフ特製 揚げ春巻き ハーブとともに
  • パイナップルサラダ&香菜サラダ 盛り合わせ
  • 長崎県産あわびと魚の浮き袋、夏草花のベトナムスープ
  • トカドヘチマと岐阜の有機無農薬霜ささげのベトナム流ガーリック炒め
  • 自家製イカ団子 トマトとデイルのソースで
  • スペアリブと冬瓜のベトナム煮もの
  • 日向鶏でたいたコム・ガー スペシャルバージョン
  • フルーツのスペシャルチェー

最初はもちろんベトナムビールで乾杯。その後すぐに出てきたのが「生春巻き 自家製ピーナッツみそだれ」。甘みのあるまろやかなピーナッツのたれが生春巻きを引き立てます。

生春巻き 自家製ピーナッツみそだれ@オーセンティック

つづいて「パイナップルサラダ&香菜サラダ 盛り合わせ」。パクチーとパインの組み合わせるるとはちょっと目から鱗。一口いただくとパインの酸味とパクチーの独特な風味がすごく合うんです。シェフ曰く、酸味の強い熟していないパインと組み合わせるのがポイントとのこと。

シェフ特製 揚げ春巻き ハーブとともに@オーセンティック

「シェフ特製 揚げ春巻き ハーブとともに」。とにかく出てきたお皿には付け合わせのハーブサラダ並みに大盛りになっていて、揚げ春巻きより存在感がすごい!揚げ春巻きはもちろん美味なのですが、一緒にいただいたハーブの香りがずーっと口の中に残っていて、その状態で白ワインを飲むとなんだかハーブワインみたいで何となく得した気分。

パイナップルサラダ&香菜サラダ 盛り合わせ@オーセンティック

「長崎県産あわびと魚の浮き袋、夏草花のベトナムスープ」。アワビ以外、あまり聞き慣れない食材を使っているのでどんな味か想像ができなかったのですが、かなり淡泊でほっこりするお味。黄色い見た目は魚の浮き袋からでているの感じですね。そして夏草花なのですが、人工的に栽培されているキノコとの一種で、金の糸のような見た目で独特な香りと旨味がじんわりとスープを引き立てくれます。

長崎県産あわびと魚の浮き袋、夏草花のベトナムスープ@オーセンティック

お料理をしながらシェフともお話ができるのが、狭いお店のいいところ。次のお料理で使うヘチマがちょっと珍しいとのことで料理する前のものを見せていただきました。トカドヘチマといって10角になっているらしいのですが、数えたら9角しかなかったとのこと。そんなちょっとした会話も楽しいですね。

シェフとヘチマ@オーセンティック

「トカドヘチマと岐阜の有機無農薬霜ささげのベトナム流ガーリック炒め」。ヘチマの10角のギザギザなところは削ぎ落とされており、食べるところは中の柔らかいところのみ。食べるところは案外少なく、味に関してはなすに近い感じ。なので油やガーリックとの味のなじみがよく、食べやすい食材なんですね。一緒に入っているささげはシャキシャキで素材の味をしっかりと楽しめる感じです。

トカドヘチマと岐阜の有機無農薬霜ささげのベトナム流ガーリック炒め@オーセンティック

「自家製イカ団子 トマトとデイルのソースで」。揚げたイカ団子にセロリとトマトそしてデイルが入ったあんかけソースがかかっています。味はちょっとピリ辛なのですが、セロリとデイルがとても爽やかでイカ団子をとても引き立ててくれます。

自家製イカ団子 トマトとデイルのソースで@オーセンティック

「スペアリブと冬瓜のベトナム煮もの」。お品書きにスペアリブの文字をみて勝手に焼いたものが出てくるのかとおもったら、なんと煮物。スペイアリブの旨味が冬瓜にたっぷりとしみ込んでほっくりとくる一品。そしてお肉もほろほろにやわらかく、美味しい。冬の寒い日合いそうなお料理だなとちょっと思いました。

スペアリブと冬瓜のベトナム煮もの@オーセンティック

〆のご飯がでてきました。「日向鶏でたいたコム・ガー(チキンライス)スペシャルバージョン」。ジャスミンライスの香りとチキンの旨味がじっくりと土鍋で融合されており、これは美味しくないわけがありません。付け合わせにはトマトとたっぷりのパクチー、そして特製のタレをかけて自分好みに味を調整。大好評でみんなご飯が止まらなくなり、お代わり合戦になるほど。最後の一粒までしっかりといただきました。

日向鶏でたいたコム・ガー スペシャルバージョン@オーセンティック

ご飯をたっぷりいただいた後はスイーツで本当の〆。「フルーツのスペシャルチェー」。ココナッツミルクに苦みのある亀ゼリーやマンゴー、タピオカ、シャキシャキの氷と色も味もカラフル。さっぱりと口の中を整えてくれます。

フルーツのスペシャルチェー@オーセンティック

コースのお料理自体は一人5000円程度、その他にビールやワインなどのアルコールもたっぷりいただき、結局お会計は一人8000円弱。とにかくお料理の感想はハーブや無農薬野菜など食材にこだわっており、味付けもとても繊細。思っていた以上に満足度が高かったです。こんな浅草の怪しげな地下街に繊細なベトナム料理がいただけるとは思ってもみませんでした。予約がとりづらいというのもうなずけます。

怪しい地下街@オーセンティック

結局私たちもまた次回の予約をいれてお店を後にしました。今から次回の訪問が楽しみです。

オーセンティック

夜総合点★★★☆☆ 3.8

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