フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
先日、友人に誘われて12/21にオープンしたばかりの銀座のお寿司屋さんにお伺いしてきました。場所は銀座7丁目、銀座と新橋のちょうど間くらいで、前はすしざんまいがあった場所のようです。
この日は女子3人でカウンターを囲んでの食事。最初は調子がイマイチだったのでノンアルコールビールで乾杯!そして最初にシジミの一番出汁がでてきました。お出汁がぎゅっとつまっており、飲む前のお腹にとても優しくしみ込んでいきます。
こちらはコース12000円のみ、某有名店で修行をされた大将が選ぶ旬のネタをお任せで楽しめるとのこと。さて最初の握りはなんと「大間のマグロ」から。みるからに美しく艶っぽいマグロ。口の中に入れると本当にとろけるような上質な口当たり。
凛とした空間で、板前さんがムダの無い美しい仕事を眺められるのは、カウンターの特権。1つ1つのネタの説明をいただきつつ、握りたてをすぐにいただけるのこの距離感が大好きです。
そんなことを思いながら、次々出てくるネタを楽しみます。「三崎の墨イカ」はゆずと塩で。
「牡蠣のオイル漬け」と「明太子のわさび漬け」。元々辛い明太子にわさびを組み合わせは、2種類の辛味が時間差で味わえるので面白い味わい。
「氷見のさわら」はすりおろした玉ねぎと醤油などで漬けており、玉ねぎの旨味がなぜかガーリックのような味わいに。この味つけも面白い!
やはりお寿司には日本酒が合いますね。最初は「澤屋まつもと 純米酒 守破離 生原酒」。柑橘系のような爽やかな香りに柔らかな旨味、きれいな酸がやはり美味いお酒。このごろお寿司屋さんに置いているのをよく見かけます。
「氷見の寒ブリ」。脂がしっかりとのっていて、美味しい食べごろですね。
「三崎の釣り鯵」。1匹づつ釣った鯵はキズがなくきれいな状態なため、美味しさがより光るとのこと。見た目も鯵もピカピカです。
「愛知のカワハギと肝」。カワハギと肝の組み合わせ、大好きです。
コースには握り以外にお鍋もでてきました。「五島列島のクエと三陸わかめのしゃぶしゃぶ」。お寿司屋さんで温かいものがいただけるのは、嬉しいですね。
クエはしゃぶしゃぶにするにはもったいないほどのきれいな姿。あまり火を通さずに軽くお出汁でしゃぶしゃぶして頂きました!
日本酒は2本目、大好きな「寫樂 純米酒」を。飲み口は果実系の含み香でフレッシュ。米の旨味がバランス良く口の中で広がり、後味はすっと切れすっきりとした味わい。
箸休めのおつまみ「炙り海老」と「煮アワビ」。こういうちょっとしたアテにも丁寧な仕事が見えて素敵です。
そして最初にいただいた「大間のマグロ」の大トロな部分を。マグロの味がしっかりとしており、これまた美味い。
「五島列島 のどぐろ」白身の美味さが引き立つ味に、こちらも大満足。
「白子の炙りにぎり」。ふわっとした口当たりにあぶった香ばしさ、それを塩をゆずでさっぱりといただきます。軍艦ではなくシャリに直接のせるスタイルもまた素敵。
「うにの軍艦巻き」。とろけるような口当たりに、上質な雲丹の味わいがたまりません。
「トロたく」。握りのマグロともまた違う、とろけるような巻物でかなり絶品!こちらの海苔もすごく好み。
「穴子」。大好きな穴子はふんわりとした食感で、やっぱりすき。
ここで「かんぴょう巻き」も出てきましたが、私はお腹がいっぱいでギブアップ。手巻きスタイルのかんぴょう巻き、すごく美味しそうなんですよね。
「シジミの赤出し」。シジミがこれでもかと入ってるお味噌汁は、出汁がしっかりとでており飲んだ身体にすごく心地よい。
デザートのような「卵焼き」。ふんわりと厚焼きにするのではなく、昔スタイルのカステラの様なタイプ。ふんわり甘くて優しいお味です。
最後は「とちおとめ」。甘い上品な苺でさっぱりと口を整えます。
さすが某有名店出身の板前さんだけあって、仕事は美しく、そして鮨のネタもすごくいい。その上、銀座でこのボリュームで12000円はかなりお得なのではないでしょうか。まだオープンしたてということで、まだまだ知られていないようですが、今後人気が出そうな雰囲気ですね。凛とした空間でお手頃に上質なお寿司をいただきたい時にオススメです!