フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
白金、銀座、丸の内、二子玉川などに店舗をもつISORAの新店舗が銀座に2018年5月オープン。日本の素材や自家製調味料を使った和モダンなイタリアンのお店です。銀座東急プラザも近く、買い物帰りなどにも立ち寄りやすい場所ですね。
入り口からすぐのところに綺麗なピッツア釜が。火がこうこうと燃えており、期待感が高まります。
客席は1Fはカウンター、2Fはテーブル席となっています。建物もインテリアもそうですが、ちょっとレトロも感じる和モダンなテイスト。銀座らしくどことなく凛とした雰囲気もあります。
まずは飲み物から。日本のワインが結構充実しており、大好きなてぐみがあったのでそちらでまずは乾杯。
「丹波てぐみデラウエア(330ml)」
シャンパングラスで2〜3杯いただけるので意外とお得だと思います。優しい微発泡に葡萄の果実味と酵母の旨味が感じられれ、飲み心地がいいんです。
お通しはパン粉にトマトを合わせたリゾットのようなものにオリーブオイルで香りづけ。すごくシンプルなのですが、滑らかな食感にトマトの酸味と甘みが楽しめます。
「サンダニエーレ生ハムと白糠酪恵舎のモッツアレラインサラータ」
インサラータとはサラダのこと。最高級のサンダニエーレの生ハムと北海道のフレッシュなモッツアレ、そしてフレッシュな野菜とシンプルな組み合わせで、素材が良さがダイレクトに伝わります。
「空豆の丸ごとピッツア窯焼き シンプルに和歌山さんの梅塩で」
入り口にあった窯で焼いたそら豆。熱々のそら豆は甘くてお豆の旨味がしっかり詰まっています。梅塩は少し酸味もあるのかな、お豆をしっかり引き立ててくれます。
グラスワインはイタリアの白をチョイスしました。
「Endrizzi Trentino Pinot Grigio」
葡萄はピノグリ。洋梨やカリンのような香りに、厚みのある果実味で酸はしっかりしています。バランスが良く、透明感のある白で野菜やお魚だったらなんでも合う感じ。
そういえば今年はまだ鮎をいただいていなかったということで、鮎料理を。
「笹葉の薫る鮎の窯焼き(2本)岩炭とレモンピール」
熱々の鉄板に笹の葉で覆われた鮎が!!笹の香りがすごく爽やかで食欲をそそります。
笹をめくるとレモンピールが身体中に纏っています。レモンの酸味が鮎の内臓の苦味とマッチして、めちゃくちゃ味のバランスがいい。単なる焼いただけよりもしっとりジューシーで素敵な鮎料理をいただきました。
お店の方にお願いしてピッツアはハーフハーフで!
「グリーンアスパラガスと麦味噌サルシッチャ、焼きクルミのピッツア ビアンカ」
「富山県産 白海老と空豆、燻製モッツァレア、瀬戸内レモンのピッツア ビアンカ」
柔らかく優しい味わいのチーズに、それぞれの素材が混じり合ってイタリアンというより、和テイストになっています。素材の美味しさはもちろんのこと、熱々の焼きたてはやっぱり美味しい。
ワインは優しい素材を生かす日本ワインが飲みたくなり、山梨の甲州ワインを。
「Huggy Wine Tsugai 番イ 甲州 Sur Lie」
さわやかな果実の香りに、シュール・リー製法によりアミノ酸やペプチドが溶け込んでどこか厚みのある味わいに。飲みやすけどお料理にもある感じです。
「渡り蟹と能登野菜のトマトクリーム 淡路産タリオリーニ」
この日のオススメの渡り蟹のメニューからタリオリーニを。蟹の旨味がトマトと融合して奥深い旨味のソースになっています。アスパラやトマトなど野菜もたっぷりで贅沢で夏を感じるパスタでした。
デザートには「宇治抹茶のティラミス 800円」
たっぷりのポーションなので二人でシェアしました。ミルキーですが抹茶の苦味で大人の味わいに。
ティラミスと合わせてコーヒーもいただきました。
お料理は食材や調味料など日本各地の旬のものを使っており、シンプルなものが多いのですが、逆に素材の味わいを強く感じることができました。また日本ワインも色々あったので、優しい味わいのお料理にとてもあっていたと思います。
和モダンな空間は程よい落ち着きもあり、銀座に来る海外旅行者の方にも良さそうですね。もちろん、海外の方だけではなく、大人のデートや女子会などにもオススメ。日本食材をイタリアンテイストでいただくことで、日本の良さを再発見できるかもしれませんよ。