フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
ここ数年はGWのタイミングでなぜかランチでお伺いすることが多くなったトキヤさん。久しぶりに会う友人とゆったりとランチを楽しみました。
ここはナチュールワインをグラスでいただける種類が多くて、本当に楽しい。その上、ランチだとちょっとグラスのお値段もお安くなっていることに気づきました。(夜は基本ボトルなので、今まで気付かなかっただけですが。)
「Cremant D’Alsace Brut Nature Selectionne Par Marc Tempe」
最初はアルザスのクレマンで。ブドウはピノノワール、ピノオーセロワ、ピノブラン。柔らかな泡に柑橘な酸、穏やかなランチにぴったりです。
ランチは1800円のコース。まずは定番のアミューズの鶏レバーのブリュレ。コクのあるレバーに表面をカリッとブリュレに。甘さとコクの味わいでバゲットがどんどん進む味。
前菜は2種類から選べます。友人はこちらのスペシャリテのイチゴと鯖のテリーヌ。他でも真似ているところを見かけますが、この美しさと組み合わせの妙はトキヤさんの専売特許でこれを超えるものはみたことがありません。
私は新しいメニューのイワシとバナナのタルティーヌ。バナナ?!と最初思ったのですが、バナナの甘さと食感とタルト生地とイワシ、ゴルゴンゾーラと組み合わせると、ワインにもあう素敵な前菜に。今回一番びっくりした一品です。
2杯目はこちらの赤に。「Dom. Sylvain Saux Rouge」
シルヴァン・ソーのワインで、ブドウはカリニャン95%、グルナッシュ5%。フルーティーでジューシ、そして出汁っぽいニュアンスで心地よく飲めるワイン。シルヴァン・ソーはこの頃家飲み用の定番になりつつあるのですが、こういうワインはトキヤさんとの料理とは相性抜群なので、ここでももちろん飲ませていただきます。
メインも友人とは別々にしてみました。
友人は「鴨のコンフィ」。バルサミコ酢のジュレの下には山菜や野菜がたっぷり。そしてホロホロの鴨、ライスとボリュームもしっかり。山菜の苦味とお肉がとても合いますね。
私は「デュロック豚の肩ロース、ムール貝」。豚肉と貝の組み合わせは旨味の複雑さを生み出し、そこに春菊の苦味、そしてハラベーニョの辛味と味の組み合わせが楽しい。こちらもライスが下に付いていて、かなりお腹がいっぱいになりました。
お店の雰囲気は相変わらずマイペースでのんびり。そのふんわりした雰囲気もいいんですよね。
ランチは14時をすぎても入れ替わり立ち替わりで、人気の高さを伺えました。ナチュールワイン好きの方、食材の組み合わせの妙を体験したい方にオススメです。