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素材の味を生かした料理とそれを包み込みお出汁の上品さが秀逸。日本酒と会話でまったりと時間を楽しむ。@料理屋壱(目黒)

このごろ食べログのビュアーさんにお誘いいただく機会が増えているのですが、今回もビュアーさんおすすめのお店にお誘いいただきました。場所は東京都庭園美術館方面の路地に入ったところのシックな和食屋さん。集合が19時ということでしたが、平日は多摩センターから都内に向かうため、一人だけちょっと遅れての到着となりました。

お店の入り口。いい雰囲気。@料理屋壱

お店に入ると既に奥のテーブル席に皆さんが集まっておりました。初めての方ばかりでちょっと緊張しましたがその辺は気にせず、とりあえず一杯目から日本酒にしてみました。数種類のおちょこから好みの器を選んで、片口の徳利からの日本酒はとてもいい感じ。和食って器も楽しめるから好き。

最初から日本酒@料理屋壱

お料理ですが初めてだったらコースがおすすめ、ということで5250円のお任せコースで。旬なものがいろいろいただけそうで楽しみです。

最初にでてきたのが「新玉ねぎのフラン」。フランといえば、生クリームたっぷりのフレンチのイメージがあるのですが、こちらは豆乳を使った和風仕立てになっています。玉ねぎの旨味と甘みがとても優しく、ふわっと口の中で広がります。

新玉ねぎのフラン@料理屋壱

つづいて「お造りの盛り合わせ」。ピカピカで新鮮なお魚たちは愛媛城辺鰹、愛媛真鯛、愛媛太刀魚、千葉ホウボウの4種類。薬味は千切りされたみょうが、しょうが、青ネギがたっぷりとついています。太刀魚は皮をちょっとあぶっているので、香ばしさがまたお魚の美味しさを引き出している感じ。辛口の日本酒がもっと欲しくなるお造りたちです。

お造り@料理屋壱

ということで日本酒は「作」。やや辛口でシャープな飲み口。やはりこういうお料理たちには日本酒!

作@料理屋壱

つづいてお料理は温かい「鱧のスープ卵入り」。こちらも上品なお出汁にふんわりとした鱧と椎茸、そして珍しい鱧の卵入りのスープ。どこまでも優しく、バランスのとれた味でとにかくほっとします。

鱧のスープ卵入り@料理屋壱

そして「穴子、人参、万願寺唐辛子天ぷら」も出てきました。お塩をちょっとつけていただくと、素材の味がよくわかるんですよね。特に好みだったのはほんのり甘い人参。こういうシンプルさは好き。

穴子人参万願寺唐辛子天ぷら@料理屋壱

「関イサキ炭火焼き」はパリッと焼かれた皮が美味しそうなオーラを出しています。さっぱりとしつつも旨味が濃縮された白身の味がなんともいい。お刺身もよいのですが、こうやって火を通すと旨味が増しているような感じがして、焼きものもいいですね。

関イサキ炭火焼き@料理屋壱

「蓮根饅頭のカニあんかけ」は北海道産のカニをふんだんに使った贅沢なあんかけ。蓮根饅頭と一緒にスプーンですくっていただきます。とにかく優しいほっとする味の中に、カニの旨味が広がるんですよね。これは幸せな一品。

蓮根饅頭のカニあんかけ@料理屋壱

日本酒もお料理の合間にいくつか頼んでいたのですが、この日一番気に入ったお酒は「想天坊 別仕込 じゃんげ 辛口純吟おりがらみ生」。とにかくおりがらみが好きなのですw。お代わりをいただこうと思ったのですが、こちらはラストの1合だったらしくちょっと残念。

想天坊 別仕込 じゃんげ 辛口純吟おりがらみ生@料理屋壱

お肉料理もでてきました。「和牛ほほ肉オーブン焼きと夏野菜」。和牛のほほ肉のほろほろ加減と優しいお出汁のソース、それを邪魔しないシンプルに焼かれた野菜たちの甘さが何ともバランスがいい。味が濃いものが好きな方には物足りないかもしれませんが、素材の旨味を味わうには素敵なお料理だと思います。

和牛ほほ肉オーブン焼きと夏野菜@料理屋壱

〆にでてきたのが「天然真鯛土釜飯」。取り分けていただいた真鯛の旨味たっぷりのご飯はやはり優しく上品な味。美味しくてたくさん頂きたかったのですが、既にこの頃には既にお腹いっぱいになり少し残してしまいました。それにしても〆のご飯が美味しいとなんだか嬉しくなるんですよね。

天然真鯛土釜飯@料理屋壱

食後には「桃のジェラート」。甘い香りの桃が入ったジェラートは口をさっぱりとしてくれてとてもさわやか。夏を感じるデザートでした。

桃のジェラート@料理屋壱

ちなみにこの日のお酒は日本酒メインで日本酒2合片口11杯を4人でいただき、ひとり8000円弱のお会計でした。食べ歩いている方々とのお食事で「食」について盛り上がりつつ、いい感じの会となりました。またいろいろと美味しいお店を教えていただけると嬉しいな。

料理屋壱

夜総合点★★★☆☆ 3.8

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