フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
恵比寿にある日本酒好きが集まるお店「酒 秀治郎」。Facebookからの予約のみというスタイルも面白く、以前からチェックしておりました。急遽、友人から行けなくなったので来て欲しいという連絡でお伺いすることになりました。
到着はみなさんより30分遅れで。すでに前菜が出ていて、ここから急いで追いつきモード。こちらはお料理もお酒もお任せで8000円。とても評判が良いお店なので楽しみです。
最初のプレートはしじみのお出汁に、シジミ、ウニの小さな握り、お漬け物かな。
乾杯は「風の森アルファ」だったので、こちらをまずはいただきました。
また酒のアテプレートが！からかけ豆、里芋、オクラ、ゆば、さやいんげん、フルーツトマトなど、お野菜中心の嬉しい内容。からかけ豆は初めていただきましたが、プチプチとした食感がちょっと癖になりそう。
日本酒はお料理に合わせてどんどん出て来ます。飲み放題とはうたっていませんが、ほぼ飲み放題でかなり危険。
「天明 純米吟醸」
「澤屋まつもと 守破離」
こちらは両方好みのお酒。単品で飲んでも美味しいし、先ほどの野菜のアテに合います。
「南部美人 純米吟醸 雄町」
「モダン仙禽 無垢」
こちらはおしゃれラベルで、単品で飲むと美味しいやつですね。
「しらす」を生姜醤油で。
宗玄はひやおろしの飲み比べ！
「純米石川門ひやおろし原酒」
「純米八反錦ひやおろし原酒」
「純米山田錦ひやおろし原酒」
しっかり飲みごろのひやおろしは揚げ物や秋刀魚などにも合いそう。
すり身のお吸い物。優しい汁物が日本酒を飲んだ体にしみます。
何気にこの日ヒットしたのが「龍勢 夜の帝王 特別純米 Daybreak」。
600本限定酒で、13％の低アルコールながらも辛口で厚みのある酸で、ゆるゆる飲み続けられるます。
「なめこの茶碗蒸し」。
熱々の茶碗蒸しはとても優しい穏やかな味わい。お料理は高級食材を使っているわけではないけど、どれも美味しい。
そしてこの日一番盛り上がったのが「秋刀魚」。
脂ののった大振りの秋刀魚をホイルで蒸し焼きしたものを、目の前でバーナーで炙ってくれます。蒸し焼きにしているので、水分を保ったままジューシーで脂が乗った身を存分に楽しめます。今年一番美味しい秋刀魚だったかも！秋刀魚には秋刀魚ラベルのお酒をいただきました。
「総州古白鶏」
弾力の中に旨味が詰まっているお肉は、シンプルに焼いているのな。素材の美味しさが生き生きしています。
「龍勢 八反伍拾 純米大吟醸」
先ほどの夜の帝王と同じ蔵元のお酒。こちらはクリアで爽快感があり、酸も綺麗でシャープでかっこいい味わい。
「コロッケ」
エリンギ、舞茸、きくらげなどが入っているので食感がよく、ここに塩辛を組み合わせていただきます。これって、完全に日本酒に合わせたコロッケですね。
箸休め的に「ホタルイカの干物」
ライターを渡されて、炙りながらいただきました。これだけでもお酒が進みます。
締めの「すだちそば」
硬めのそばにすだちの爽やかな酸味とすっきりといただけます。日本酒を飲んだ後には本当にぴったり。
締めたはずなのですが、まだこれもあれもと日本酒のテイスティング。
すっきりとするする飲める、島根のお酒「純米酒 玉櫻 殿」。
「笑四季 竹島榮三郎 玉栄」
リンゴや南国フルーツの香りに、バニラのような甘い雰囲気は食後酒のよう。
ちなみにお伺いした日は、大将の誕生会だったらしく酒蔵の方や常連さんで盛り上がっておりました。大将の名前を冠したお酒「秀治郎」もみんなに振舞ってもらい、お店全体がとてもハッピーな雰囲気に包まれておりました。
宴のあと、最後はみんなで記念撮影！お誕生日という特別なタイミングでお伺いできてラッキーでした。
お料理は高級食材を使っているわけでないのですが、どれもお酒に合うことを想定し旬のものをシンプルに美味しくいただけるのが気に入りました。また日本酒はお料理に合わせて出してくださるのですが、10種類以上は飲んだと思います。気をつけないと本当に飲み過ぎちゃうので注意が必要です。
とにかく8000円でこれだけのお酒とお料理をいただけるのは、満足度が高いですね。予約はFacebookのメッセージのみらしいのですが、すぐに予約が取れないお店になるんだろうな。日本酒好きに是非オススメしたいお店です。
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