フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
この日は神泉にある友人オススメの和食屋さんに連れてきてもらいました。店名に「定食」とありますが、どちらかというと上品な和食屋さんという感じで、日本酒の品揃えもgood!とのこと。さすが、神泉界隈は素敵な小さなお店が充実して好みなエリアです。
店内はカウンターと掘りごたつ式の座敷が3つほど。13人で満席のとても小さなお店を、ご夫婦2人で切り盛りしています。ジャズが流れる空間はちょっとオシャレな小料理屋といったところ。夜も定食セットはありますが、アラカルトでいただくことに。
まずは定食についてくる「小鉢セット」。アラカルトメニューとはかぶらずに、その日のお惣菜がちょこちょこといただけるのがいいですね!お野菜やお豆などとてもヘルシーで目でも楽しめます。
つまみながら頂くのは、もちろん日本酒。こちらでは好みをお伝えして色々出してもらうのがおすすめ。
「西條鶴 無濾過純米酒 直汲み・生酒」。広島のお酒で初めていただきました。フルーツ系の吟醸香にプチプチとした微発砲、口の中に甘みが広がりますがキリっとした酸でキレがいい。芳醇・含み香・キレが整ったモダンなお酒で好み。
「ハマグリと菜の花の酒蒸し」。春を感じる組み合わせで、大きなハマグリとのお出汁が美味しい。
「椎茸のピクルス」と「菜の花の胡麻和え」。素材を生かしたシンプルなお惣菜たちで、ちょいちょいつまむのにちょうどいい。
「牛すじ煮込み」。居酒屋さんの定番メニューですが、大振りの牛すじとこんにゃくが主役で味付けも濃くなく、上品な美味しさ。
次のお酒は「純米 七田 おりがらみ生原酒」。おりがらみ大好きなのです。白濁した見た目で旨味たっぷり入っているのが分かります。プチプチした飲み心地に、旨味と吟醸香が力強いのですが、爽快なキレもありやはり美味しい!
「銀むつの西京焼」。ご飯が欲しくなっちゃう一品ですが、味は濃すぎることがなくとても品よく、お酒のアテにもピッタリ。
「純米 千代むすび 強力60 無濾過生原酒」。こちらは鳥取のお酒。滑らかな喉越しと豊かなコク、強力米特有の酸味がいい感じのキレに。しっかりしつつ、お食事にも合わせやすいですね。
「とりの塩味からあげ」。こちらは昼の定食でも人気のお料理のようで、さくっとした衣にふんわりジューシーな鶏肉。揚げているのにさっぱりといただけるのは、料理人の腕の良さの証拠。そして味つけの加減もとてもいいんです。
「お漬け物盛り合わせ」。エリンギやゆで卵もあり、ちょっと珍しい組み合わせ。日本酒と合わせながらいただきました。
ちょこちょこといろいろいただき、この日は1人5000円ほど。丁寧なお料理に美味しい日本酒を気軽にいただける、オトナの定食屋といったところでしょうか。カウンターで1人でふらっと立ち寄ってもいいし、お酒好きの友人とゆったりお食事にも使えそう!
いいお店を教えていただきました。「オトナの定食や」にまたお伺いしたいと思います。