フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
この頃、再開発でかなりの発展を遂げている武蔵小杉。なかなかいく機会がないエリアなのですが、友人におすすめのカフェ&ビストロなお店があるとのことでお誘いを受けてお伺いしてきました。最寄り駅は南武線の向河原駅が一番近いようですが、横須賀線の武蔵小杉駅は5分、東急線の武蔵小杉駅から10分くらい。意外と複数の駅や路線が使えるようです。
店内は2Fで中に入ると広々した居心地のよさそな空間。昼はカフェと聞いていたのでカフェっぽい雰囲気。
壁にあるワインのディスプレイもなかなか素敵。こちらは夜のビストロをイメージしているのでしょうか。実はこちらのお店、パティシエとソムリエがタッグを組んだとのことで、なかなか興味深いのです。
まずはワインで乾杯。オーストリアの辛口白の「グリューナー・フェルトリーナ・クラシック 600円」。ブドウ品種はグリューナーフェルトリーナー100%。果実味とミネラル感に溢れ、エレガントでみずみずしい味わいのワイン。グラスでこの感じのワインをだしてくれるのは、なかなかセンスがいい!
お料理はみんなで食べたい物を。まずは「泡スープ(アスパラガス)300円」。スープというより冷製の前菜という感じ。泡の口溶けとアスパラのふんわりした味わいがいいですね。
「白レバーペースト 蜂蜜と4種のスパイス風味 500円」。甘めのレバーペーストはコクがあってデザートのよう。付け合わせのフルーツをあわせるとよりいっそう華やかな味わい。ワインに良く合う一品。
「自家製手ごねパン@100円」は1つからオーダーできたので、3つほど。もっちりとした白パン。
「シャルキトリーの盛り合わせ 1200円」には、サラミ、パテカン、生ハム、自家製鶏ハムが入っておりました。全体的に優しい感じで、特に鶏ハムが良い感じ。
ここからは野菜もので。「ヤングコーンのチーズフリット じゃがいもとパルミジャーノ 800円」。ヤングコーンが好きで頼んだのですが、ソースというか付け合わせについているマッシュポテトが美味!
そしてこの日のおすすめ「茄子のアンチョビ炭火焼 800円」。大きな茄子をじっくりと炭火で焼かれており、とってもジューシー。アンチョビの味がまたお酒をそそります。
お酒はソムリエさんがいるのでやはりワインで。ワインリストを拝見すると、こだわりのセンスで選ばれている感じです。その中からフランス・サンセールの白「サンセール ブラン クロ・パラディ(ドメーヌ・フーシエ)5500円」をチョイス。ソーヴィニヨン・ブラン100%のビオディナミワイン。フローラルで熟した果実の香りに、とてもフレッシュで軽やかなな味わい。余韻は熟した柑橘の凝縮感が心地よくって、すごく好みのワイン!こちらのお店の優しいお料理との相性もよいです。
前菜をつまんでワインを飲んでいたらメインはいらないよね、ということになり〆を頼むことに。まずは「さんまとカリカリパンのリゾット 1000円」。ミルキーなソースにさんまが想像以上に相性がよく美味しい一皿。
そして「鶏なんこつと大根の和風パスタ 1200円」。こちらは鶏のお出汁がしっかりときいた味わい。〆にパスタが頂けるのはやっぱり嬉しい。
最後はやはりパティシエがつくるスイーツで。まずは「ティラミス 800円」。想像していたティラミスとはちょっと違い、丸い形で上品にでてきました。そこにコーヒー豆をパラパラと振りかけて完成。お味はというと、かなり甘さ控えめで大人味といったところでしょうか。甘い物が苦手な方でも絶対美味しくいただけると思います。
そして本日のデザートから「安納芋のスイートポテト 600円」。思った以上に大きなスイートポテトはお芋の甘さ、ホクホク感を残しつつ、丁寧なスイーツになっていました。付け合わせのバニラアイスとセットでいただくと、美味しさ倍増です。やっぱりスイーツのクオリティはかなりいい!パンケーキなどもあったので、今度はカフェ時間にスイーツだけ食べに行きたいかも。
ちなみにこの日は4人でお伺いして一人5000円くらいでした。お料理はどれも優しく、食べ疲れない感じがよく、そしてデザートは飲んだ人も美味しく食べれるよう甘さ抑えめのオトナの上品味に好感がもてました。
店内の居心地もよく、ワインもスイーツも楽しめるカフェ&ビストロのいいとこ取りで、いろいろと使い勝手もよさそう。昼も夜も大満足できる武蔵小杉の穴場的なお店でした。