フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
以前からずっと気になっていたこちらのお店、ナチュールワイン好きのお友達と行ってきました。
豪徳寺からすぐのところにあるのですが、とても落ち着いていていい感じ。
お店が「おかえり」と迎えてくれているようです。
店内はカウンターメインで、お一人で回されているみたい。
もともと「uguisu」でシェフをされていた方とのことで、肩肘張らないお料理とナチュールワインや日本酒などいただけます。
ちなみにちビールや日本酒は店内の奥にあるショーケースからお客がセルフで取り出すスタイル。お水もセルフです。
この日はワインの気分なので、ワインをグラスで。
最初は泡か白ということで合いているワインから選ばせてもらいました。
最初の1杯はアルザスの白。
「トゥッティ フルッティ ド ステファン レ ヴァン ピルエット」
葡萄はリースリングかな。爽やかな果実味と旨味じんわりで気持ちいい味。
「鶏皮とザワクラフトの煮込み 500円」
鶏の旨味とザワクラフトの酸味、そしてアクセントのアニスシードの組み合わせが何気にワインと合う。
「洋梨とマッシュルームの春菊サラダ 800円」
こちらもナチュールワインに合いそうなサラダ。洋梨の甘み、マッシュルームの旨味、春菊の苦味が優しく混じりあっています。
2杯目はフランス コート・デュ・ローヌの白で。
「ドメーヌ・リショー ケランヌ ブラン」
白いお花の上品な香りに栗のようなほっこりとした甘み、辛口で上品な酸の余韻が1日を締めくくってくれる感じ。好きなタイプの白です。
「ほっき貝とセロリの白ワイン蒸し 800円」
殻ごとついたほっき貝を豪快にワイン蒸し。セロリは葉っぱまでしっかりと。
貝の塩分と旨味にセロリの独特な風味が大人の味ですね。
「きのこのソテーと自家製パンチェッタ 900円」
ソテーしたきのこに薄くスライスしたパンチェッタ乗せて、最後はオーブンで焼いたのかな。
たっぷりのきのこにパンチェッタの旨味と塩味がワインのアテにぴったり。
3杯目は赤に。今年気になってお家でも購入したワインを。
「コー・レクティフ 2018 ジェレミー・クアスターナ」
フランスロワールの赤、葡萄はコー(マルベック)。弱冠33歳の若手の作り手で、プラムの香りに、タンニンを感じつつもシルキーで酸味もありスルスル飲める味わい。今後も楽しみなワイン!
メインは「鴨胸肉のロースト イチジクみそディップ 2200円」。
低温で火を入れたような雰囲気で、付け合わせのネギはきちんと焼いて香ばしさがあります。
イチジク多めのと味噌ディップは鴨に寄り添うよう。
ラストの赤はハーフサイズで。
「バルベーラ フォルナーチェ サッコレット ダニエーレ」
イタリア・ピエモンテのバルベーラ、アルコール度数が高いのですが完熟感もあり、香りや酸、味わいの複雑さでバランスが取れております。これ美味しい。
「豚肉とアニスシードの小さな肉まん @300円」
最後は気になっていた小さな肉まんで〆。アニスシードがキュンと効いていて、さっぱりいただけます。
お料理はビストロベースに居酒屋要素を散りばめものですが、組み合わせの妙が光りますね。
カウンターにおひとりさまも多く、近所だったらついつい寄っちゃいそうです。
丁寧に一工夫されたお料理とワイン、そしてゆったりとした時間が流れる空間。
気づいたら隣の方と会話も弾み、楽しい時間を過ごすことができました。
ほっこりと美味しいご飯とお酒を楽しみたいときにオススメです。