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鶏本来の美味さを体感!実直な料理から愛情と心意気が伝わってくる練馬の名店。@鳥長(練馬)

フードメディアディレクターの福田美佐子です。

練馬にある電話非公開の鳥料理の名店「鳥長」さん。友人が予約をとってくれて初訪問してきました。場所は練馬駅から徒歩10分くらいでしょうか、住宅街の一角に昔ながらの風情で普通だったら通りすぎてしまうような、そんなお店。

予約は18時からだったのですが、ちょっと早めに到着。まだカウンター席は空いていますが嵐の前の静けさといった感じ。

カウンター席@鳥長

お料理は土日は4000円のコースのみ。お任せなので何が出てくるか分かりません。とりあえず生ビールを飲みながらお料理を待つことに。

生ビール@鳥長

まずはお漬け物。大根とレタスかな。ほんのり甘みがあり、べったら漬けが軽くなった感じでいくらでも食べれちゃう。

お漬け物@鳥長

そして次に出てきたのが「生つくね」。よくみなさんがSNSにアップしていてとっても気になっていました。全く臭みがなく、口当たりもまろやかでキレイな鶏の旨味だけが広がる感じ。こんな食べ方、他ではあまり見かけないですよね。

生つくね@鳥長

こちらも生な「レバーとハツ」。ポン酢でさっぱりといただきます。内蔵系はどうしても生臭さが残るので苦手なのですが、すごく新鮮で嫌みがないんです。鶏の内蔵って本当はこんなに美味しくいただけることにびっくり。

レバーとハツ@鳥長

今回のメンバーはお酒をしっかり飲まれるので、飲み物はボトルで。ワインは小布施ワイナリーのみで、それも1本4000円前後とざっくり説明されました。白はソーヴィニヨンブランとシャルドネとのことで、軽めな味わいの「小布施ワイナリー Sogga Nagano Ordinaire Sauvignon Blanc」をチョイス。さっぱりと生のお肉たちを引き立ててくれます。

小布施ワイナリー@鳥長

「鶏のささみ 鳥わさ風」。うっすら表面に火入れをしているほぼ生なささみ。さっぱりとそして旨味がきれいで上品。これはもっと食べていたい。

ささみのタタキ@鳥長

箸休めにお野菜がでてきました。「クレソンともやしとひき肉」。ほんのり苦みのあるクレソンとシャキシャキのもやしとビリから味噌なひき肉がちょうどいいおつまみですね。

クレソンともやしとひき肉@鳥長

ちょっとづつ火が入ったお料理がでてきました。「胸肉のタタキ」。黄色い脂身が新鮮さを語っているような肉質で真ん中が程よいレアな状態。お肉の弾力と旨味そして脂身が楽しめます。

胸肉かな?レアです@鳥長

つついてのお酒は日本酒。なんと新政の2015領布会「素晴らしき酒米の世界Ⅱ」のお酒ではないですか!こちらもざっくり4000円くらいでとお店の方。いくつか種類があったのですが「改良信交」をチョイス。秋田県産の改良信交というお米を使っています。口に含むと微発砲感と甘みと酸味が同時に広がり、みずみずしくスルスルと心地よく飲めちゃいます。まさかのレア酒にテンションが上がります!

新政@鳥長

「じとっこ風な炭火焼き」かな。この頃からお店も満席になって、慌ただしくお料理を置いていくので食べながら推測。お肉の部位はいくつか入っているようですが、よくわからず。料理名とかはまあ気にせずに、楽しく美味しくいただくのがいいかも。

じとっこ@鳥長

やっと串ものが出てきました。3種類あるようでおそらく生ででてきた「レバー、ハツ、砂肝」だったと思います。生と焼き物の食べ比べでしょうか、なかなかおつな感じです。

串ものレバーとか@鳥長

そして皆さんが美味しいよ!といっていた「鳥南蛮」。柔らかくジューシーな肉質にタルタルソースが絶品!ご飯が欲しくなっちゃいます。

鳥南蛮@鳥長

2回目の箸休めのトマト。シンプルに切って出してくださいましたが、甘くて美味しいトマト。ぱくぱくとあっという間になくなりました。

箸休めのトマト@鳥長

お酒は赤ワインに。「小布施ワイナリー Sogga Père et Fils Cépage Hybride Rouge Vin de Table de Nagano」。通称、ちゃぶ台ワイン。アリカント主体の青みのあるどこかあか抜けない味わいですが、野性味があって鳥長さんの真っすぐな鳥料理に合うような気がします。

小布施ワイナリー@鳥長

「もも肉の焼き物」かな。脂身が黄色く、かなり元気でいい鶏。弾力性のある食感に旨味がぎゅっとつまっており、こんなに鶏肉を食べているのに全く飽きずに美味しくいただけました。

鳥長

そして「手羽先」もでてきました。こちらのお店の揚物、どれも本当に美味しい。衣も油も揚げ方も絶妙で鶏が引き立つ美味さなんですよね。この手羽先もふんわりとした肉質を衣で大事に包み込んで美味しさを閉じ込めておりました。

手羽先@鳥長

ここにきて焼き物の「つくね」も。こちらも最初に生で出てきたつくねと一緒なんじゃないかなと推測。火をいれるとまた違った食感と味わいで、とても上品な焼き物になっておりました。

つくね@鳥長

こちらも皆さんがオススメされていた「ささみカツ」。やっぱり揚物美味い!サクサクの衣をまとったカツはわずかなお塩とわさびだけで、鶏の旨味を最大限に味わえるそんな一品。

とりかつ@鳥長

最後は〆。ラーメン、雑炊、焼きおにぎりの3種類から選べ、どれも鶏スープに入ってでてくるとのこと。私はラーメンで締めさせてもらいました。黄色い鶏スープは旨味の波が押し寄せてくるほどの勢いで、平打ち中華麺との絡みもバッチリ。最後まで鶏の美味さを堪能させてもらいました。

〆のラーメン@鳥長

今回のお会計はコースにいろいろお酒をいただいて、1人7000円ほど。こちらの平均単価より少々お高めかもしれませんが、ボトルはレアなお酒をお手頃な価格でいただけるのでかなり割安だと思います。昭和レトロな店内に愛想はあまりないけど実直で愛情たっぷりな鶏料理たちは本当に大満足!やはり本当に美味しい鶏を食べさせたいというお店の意気込みが伝わってきました。

看板が隠れている@鳥長

冬はフォアグラ鍋もあるようなので、もう少し寒くなったらまたお伺いしたいです。

鳥長鳥料理 / 練馬駅桜台駅

夜総合点★★★☆☆ 3.9