フードメディアディレクターの福田美佐子です。
この日は広尾での打ち合わせの後、2015年ビブグルマンにも選ばれている「アトリエ・ド・アイ」へランチへ。こちらはシェトモ系列のカジュアルフレンチで、元々はミシュラン一つ星の「Chez tomo」があった場所に、その後内装も変えて2010年3月から営業されているとのこと。
お店の場所は広尾からも恵比寿からも白金台からも10分ほど歩き、ちょっと不便な場所。昭和レトロな街並の残る通りを歩いていると、突然オシャレな入り口が出現。すごくよさげな雰囲気です。
店内は暗めの色を基調とした、シックな空間。奥の個室のようなテーブル席では白金マダム達が上品にランチを楽しんでおりました。
ランチコースは3皿2,000円と5皿3,200円の2種類。この後も皆さんお仕事があるので、ライトな2,000円コースで好きなメニューをチョイスしました。
お仕事といいつつもワイン1杯くらいならということでワインリストから、シュッドウエストの白ワイン「カルメル ソーヴィニヨン Carmelle Sauvignon」をデキャンタでシェア。最初は甘さを感じるのに、後味は辛口でキレがいい。柑橘系の香りに混ざって熟したフルーツの香りが華やかで果実味と心地よい酸味の一体感がよく、どんな料理にも合わせてくれる感じ。
そして前菜がでてきました。「秋サバとジャガイモのテリーヌ」。ジャガイモとサバが層になっており、まわりはベーコンで囲んでおります。脂ののったサバにさっぱりとしたポテトがちょっとしたサラダのよう。先ほどのワインとの相性もピッタリ。
メインは「豚バラ肉のキャベツ包み」。丸っとキャベツに包みに付け合わせはジャガイモとルッコラ。
中を開けてみると、中からじっくり煮込んで柔らかい豚バラ肉が。ホロホロで余分な脂もなくすごく食べやすい!味つけは優しく、甘辛のマスタードソースで豚肉やキャベツを引き立てる感じ。
デザートは「ココナッツのブランマンジュと洋梨のソース」。フラマンジェの横にはアイスクリームもありしっかりした一皿。そして食後にはカフェもついてきます。
お料理はフレンチの割にはとても品よくさっぱりとしており、ランチ後ももたれずお仕事ができそう。その上、お値段も2000円でこの内容だったら大満足!そういえば広尾にもう一店舗、シェトモ系列で「ラ・ピッチョリー・ド・ルル」がありますが、こちらはもっとしっかり目かも。どちらもやっぱり外さない広尾のカジュアルフレンチですね。こちらのお店はゆったりと過ごしたいときにおすすめです!
昼総合点★★★☆☆ 3.7