2026年8月訪問。
お仕事の仕入れで友人と新潟・糸魚川へ。
お昼は何を食べようかと相談し、日本海が近いのだからやっぱり美味しいお魚が食べたいね、という話に。糸魚川駅の近くを歩いていて、偶然見つけたのがこちらの「ととやのはなれ」さんでした。

暖簾をくぐってお店に入ると、夏休み中と思われる学生の男の子と、ご年配の女性が温かく迎えてくれました。どこか親戚の家に遊びに来たような、アットホームでほっこりする空気感。
こぢんまりとした店内は、木の温もりあふれる落ち着いた雰囲気。席ごとに仕切られた半個室のような造りになっていて、周りを気にせずゆったり過ごせるのも心地よい空間です。
ふと壁を見ると、「津本式 究極の血抜き」の公認サイン色紙が飾られていて驚きました。後から調べてみると、こちらは地元・糸魚川で魚屋を営むご夫婦が始めたお店とのこと。津本式公認の仕立て人が3名在籍し、港や市場から仕入れた地魚を丁寧に仕立てて提供されているそうです。魚屋直営だからこその目利きと技術に、期待がぐっと高まります。

メニューを眺め、私は「ととのや刺身定食(並)」、友人は「ととやの海鮮丼(上)」をお願いしました。
いただいたお料理
ととのや刺身定食(並)

運ばれてきてまず驚いたのが、お盆いっぱいに並んだ品数の多さ。
メインのお刺身に加えて、焼き魚、春雨サラダ、小鉢、そして大きなお椀のあら汁とご飯がずらりと並びます。並の定食でこの充実ぶりは嬉しい。

お刺身はその日の仕入れによって内容が変わるそうで、この日は皮目を炙った白身や赤身など数種類。
津本式で丁寧に仕立てられているからか、生臭さはまったくなく、魚本来の旨みとねっとりとした甘みが引き出されています。
そして、特に印象的だったのがあら汁。お椀の中にこれでもかというほど魚のアラがたっぷり入っていて、濃厚な魚の出汁がなんともたまりません。日々たくさんの鮮魚を捌く魚屋さん直営だからこその贅沢なあら汁に、思わず嬉しくなりました。焼き魚や小鉢もひとつひとつ丁寧なお味で、ご飯がどんどん進みます。
ととやの海鮮丼(上)

友人が頼んだ「海鮮丼(上)」は、大振りの丼にイクラやカニ身、濃厚なカニ味噌、ネギトロ、地魚のお刺身がぎっしりと盛り付けられた圧巻のビジュアル。
一口ごとに異なる海の幸が楽しめて、こちらも大満足だった様子です。
ふらりと立ち寄った駅前で、こんなに本格的な地魚ランチに出会えるとは嬉しい発見でした。
温かいおもてなしと、魚屋さんならではの確かな仕込み。
糸魚川でお魚を食べたくなったら、またぜひ立ち寄りたいです。