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宮城の地酒と郷土料理。素朴だけど心温まるお料理がいただけます。@伊達藩いろり屋 二代目ごいち GEMS市ヶ谷店

フードメディアディレクターの福田美佐子です。

2014年11月にできたGEMS市ヶ谷店という飲食ビルに、宮城の地酒と郷土料理のお店があるとのことで、日本酒好きの友人に誘われてお伺いしました。このビルの最上階には焼肉で有名な「なかはら」など入っており、面白いお店が集まったビルという印象です。

市ヶ谷駅から麹町方面の坂道を登ると、かなり目立つ様子でそのビルがそびえ立っております。

GEMS市ヶ谷@ごいち

店内はカウンター席、テーブル席、お座敷があり、少人数から大人数まで対応しているようで、使い勝手はよさそう。この日は4人だったのでテーブル席にしてもらいました。

カウンター席@ごいち

まずは「お通し」は野菜スティックオリジナル味噌とお吸い物。シャキシャキしたお野菜に甘い味噌を合わせるだけで、シンプルに美味い。お通しといいつつ、ちゃんとした一品ですね。

お通し@ごいち

お料理は日本酒に合わせてのチョイス。まずはお店おすすめの「三陸産万石浦牡蠣 生牡蠣 4個 1440円」。「新昌」というブランド牡蠣で独自の冷凍技術で通年美味しい生牡蠣をいただけるとのこと。オイスター好きには嬉しい限り。

生牡蠣@ごいち

オイスターに合わせるお酒は「純米吟醸 伯楽星」。宮城のお酒の中でかなり好みのお酒。なんといっても万能な食中酒という印象で、辛口でシャープな口当たりの中にほんのりと芯のあるお米の旨味も感じ、どんな料理も引き立ててくれます。

伯楽星@ごいち

そして「仙台名物 炭火焼盛り合わせ 2~3人前 3,000円」。お皿には金華サバ・牛タン・笹かま・三角揚げ・イカ一夜干しと仙台名物がたっぷりとのって出てきました。金華サバのジューシーさがひときわ際立っていましたが、笹かまのほんのり香るゆずの風味が個人的には気に入りました!どれもお酒がすすみますね。

仙台名物 炭火焼盛り合わせ@ごいち

牡蠣からは食べ比べということで、「三陸産万石浦牡蠣 蒸し牡蠣 1個380円」も。お醤油でほんのり味がついている蒸し牡蠣は生とはまた違った旨味を感じます。

蒸し牡蠣@ごいち

2本目の日本酒ですが「純米大吟醸 宮寒梅」を。「蔵の華」を40%まで磨き上げた純米大吟醸とのことで、澄んだ上品な吟醸香の後に、ほんのりと甘みと旨味が広がります。ラベルも可愛らしく、軽やかで飲みやすいので女性におすすめのお酒かもです。

宮寒梅@ごいち

「お新香 580円」も注文。箸休めで頼んだはずが、これでまた日本酒がすすみます。

お新香@ごいち

伯楽星とならんで有名な「特別純米酒 墨廼江(すみのえ)」も追加で注文。穏やかな香りと自然な米の旨みのバランスのよい食中酒。伯楽星よりしっかりとした味わいで、温かいお料理に合うような気がします。

墨廼江@ごいち

ということで「セリ鍋 一人前1450円」を。鶏ベースの透明なスープに白菜やお豆腐、そしてメインのセリが根っこまで入っている宮城の郷土料理。そして嬉しいことに宮城県登米市名物の油麩まではいっているではないですか!私の地元の岩手県でも比較的油麩は普通にいただいていたので、これは嬉しいような懐かしいような組み合わせ。日本のパクチーといっても過言ではないセリをたっぷりと味わえる至極の鍋ですね。

セリ鍋@ごいち

そろそろ〆ということで「山形風板そば 550円」を2枚注文。日本酒の後に蕎麦までいただけるのはいいですね。見た目は角のたった田舎風蕎麦なのですが、思ったよりのどごしが良く、へぎそばのようにツルツル食べれちゃいます。

山形風板そば@ごいち

蕎麦と合わせてどうしても気になっていた「穴子の一本天ぷら 980円」も。サクサクの衣にふんわりとした穴子で、蕎麦にも合いますが単品でもかなり満足の一品。

穴子の一本天ぷら@ごいち

そして飲んだ後の甘いものは「白玉抹茶アイスぜんざい 480円」。甘さ控えめの抹茶アイスの下になんと油麩がシリアル代わりに入っています。これはいいアイデア!甘いものが嫌いでもこれは美味しくいただけるのではないでしょうか。

白玉抹茶アイスぜんざい@ごいち

こちらのお店のお料理は、東北出身の私にとってなじみ深い食材や味つけが多く、とても親近感がありました。素朴でどこか温かいお料理は東北の人間じゃなくてもほっとするのではないでしょうか。宮城の地酒に合わせて宮城の海の幸や山の幸を東京で気軽に味わえるので、是非みなさんでワイワイとカジュアルに楽しんでほしいですね。

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