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季節と文化が折り合う空間にて、ミシュラン2つ星の懐石料理を楽しむ。@青草窠(せいそうか)広尾

偶然にも数日前にお誘いをいただいた、ミシュラン2つ星の青草窠(せいそうか)。これも何かのご縁ということで食通なみなさまとともにお伺いしてきました。

場所は、広尾の天現寺エリア。大通りを少し入ったところにひっそりとそして上品に佇んでおります。店内は白を基調としており、モダンでスッキリとした雰囲気。

入り口@青草窠

この日予約してくださった方が常連さんということで、個室を貸し切りに。白い壁には季節に合わせたお月見の絵画がありどことなく美術館を思わせるような凛とした空間。

料理は全部で11品。ご説明いただいたのですが、特にメモはしていないので、お写真メインにご紹介します。

先付けは雲丹とホタテ。軽く酸味の効いたジュレがふんわりと引き立てる感じでかかっております。

ウニ@青草窠

椀物ですが、まずは器を鑑賞。記憶がうる覚えなのですが、百年くらい前のものらしく、現存しているのが珍しいものとのこと。器も料理の一部として楽しめるのはいいですね。

器がまた素敵@青草窠

そんなお椀を開くと、これまた上品なお吸い物。白身の真鯛と大根が優しいお出汁にふわっと鎮座。心にも体にもしみ込んでいくお出汁がとても心地よい。

お椀@青草窠

お造りは貝と白身系でさっぱりと。特に気に入ったんが肉厚のイカ。うまみがぎゅっとしていてかなりの絶品。

お刺身の盛り合わせ@青草窠

つづいて、かますの炙り寿司。これがまた程よい炙りに柔らかな酢飯の握りが素晴らしい。飾りのイチョウの葉はお庭からとのこと。

かますのあぶり寿司@青草窠

そして八寸には、お酒のおつまみ達が。山芋にイチジクの白みそ、牡蠣の薫製、そして丸い揚げ物。ご説明いただいたのですが、何が入っていたかは失念。ですが、ふわっとした口当たりがとてもクセになりそうな丸いものがかなり美味w。

いろいろ@青草窠

焼き物の一品目はなんと伊勢エビ!小振りなのですが、味がぎゅっとしまっているとのこと。さすが、火入れは完璧で表面を軽く炙っており、香ばしさと生のエビのコク深さが口の中で交差する感じ。絶妙な加減が本当にたまりませんね。

伊勢エビ@青草窠

焼き物二品目は、牛肉。先ほどの伊勢エビに夢中すぎて、説明をほとんどきいておりませんでした。。説明がざっくりですが、赤身(ヒレでしょうか)の柔らかいお肉はもちろん絶品!

お肉@青草窠

またまた素敵なお椀にはいってでてきたのが、トウモロコシのすりながし。このトウモロコシ、とにかく甘い!のです。(確か品種はゴールドラッシュといっていたような。。)甘くて黄色いその液体は、焼き物達をいたわるように体にすっと吸い込まれていきました。

トウモロコシのすりながし@青草窠

そしてあっという間に食事と止椀。この日は鮎の炊き込みご飯と赤だし。鮎の旨味と苦みそして米の甘さが一体となったご飯はもちろん美味。シンプルなご飯なのですが、素材の良さが全面にでてくるんですよね。

鮎の炊き込み御飯@青草窠

甘味は特製羊羹とお抹茶。噂の羊羹は形づくっているのが不思議なほど、柔らかく口の中で滑らかにとろけていく。このタイミングでお店の方がお茶室をオープンしてくださり、気分だけでもお茶の席にいるかのようでした。とても優雅で素敵な余韻が広がります。

羊羹とお抹茶@青草窠

水物はミカンのゼリー。フレッシュなみかんの味がそのままの、こちらもとろけるようなスイーツ。

ゼリー@青草窠

季節と文化に寄り添うお料理たちは、出しゃばらすだけど人を癒してくれる。やっぱり懐石料理ってすべてのバランスをたくみに演出する文化なのですね。時々はこういう空間に身をおいて、日本人の文化をもっと楽しめるといいのかもしれません。

最後にご予算のほうですが、コースのみ22,000円+消費税、飲み物を加えると夜のご予算は30,000円くらいでしょうか。ちなみにクレジットカードは使えませんので、事前に現金をご用意しておいてくださいね。

青草窠

夜総合点★★★★ 4.3

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