フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
8月の終わりの週末、この日は鎌倉で友人とランチ。お店は以前から気になっていたイタリアンで、鎌倉の地元食材をテーマにしているようです。
お店は小町通りから住んでいる方が使っている路地を入り、少し歩いた先にあります。ここは鎌倉の喧騒が嘘のようで緑もあり、ちょっとした隠れ家のような雰囲気もあります。

店内は2Fにあり、カウンターメイン。(テーブル席もありますが、ほぼ使わないとのこと) シェフお一人でやられているそうで、予約は必須の完全予約制です。
事前にお願いしたのはコース4500円。 「CORSO IL NODO IN ESTATE〜夏の湘南を感じる〜」 というタイトルが付いており、ストーリー仕立てで湘南の食材を楽しめる内容となっています。

せっかくの休日のランチなので、ワインも合わせて。グラスワインも楽しいものが揃っています。

「Maremma Toscana Sasso Bianco 2018」 トスカーナの白。葡萄はトッレビアーノ ・トスカーノ 90%、ヴェルメンティーノ 5%、ソービニョン 5%。 青りんごや洋ナシ、白い花のブーケのニュアンス、フレッシュな果実味とすっきりとした酸味。気持ちのいい飲み心地です。

ESTATE〜夏の川〜 稚鮎 四葉胡瓜 ピーマン 青トマト 小田原・八木下さんの柑橘
稚鮎は軽くフリット、ピーマンやトマトの青さ、柑橘の酸味で涼やかな組み合わせ。

FIORE〜食べる花〜 平塚横田園芸さんのオーガニック薔薇 甘エビ 渡辺農園のカタバミ草
こちらは目にも華やかなばらを散りばめた一品。エビの甘さとバラの香りが見事にマッチしています。

「Le Vigne di Sammarco Rosato」 イタリア・プーリアのロゼ。葡萄はネグロ・アマーロ。ベリーな果実味とフルーティさが夏の余韻の残るランチにはぴったり。

FIUME〜天城の川 下山さん〜 天城・下山さんの3年アマゴ ミ・キュイ 渡辺農園のカボチャ 天城のワサビ
レアな川魚の「アマゴ」はサツキマスと同類のサケ科とのことで、見た目はサケやマスのようなオレンジピンク。それをほんのり火を入れたミ・キュイでねっとりと仕上げています。味のアクセントは0歳時の黄金いくらとわさび。食感はシャキッとしたカボチャと見事な組み合わせ。

PROFUMO〜海と土の香り〜 地の甘鯛 ウロコ焼き 渡辺農園の玉ねぎ 万願寺唐辛子
こちらは小坪漁港の漁師さんから直送の新鮮な甘鯛をパリッとウロコ焼きで。

自家製のパンはフォカッチャとカンパーニュだったかな。

VAPOLE〜鍋〜 小坪漁港の愉快な仲間たち(真鯛、浅利、蛤、ワカメ)と夏の長ネギ ジャガイモ
こちらも小坪漁港の漁師さんからのとれたて海の幸をタジン鍋を使い蒸し料理に。シンプルですが、素材の旨味をダイレクトに味わえるスタイル。

取り皿に取り分けてもらい、いただきました。 逗子に2拠点している割には近辺の海の幸を食べる機会が少なくて、すごく嬉しい。 そして料理をいただいている最中に本当に漁師さんがとれたての貝を持ってきてくれたりと、とてもリアリティがありました。

後半に向けてワインは赤に。 「Maremma Toscana Sangiovese Il Canneto 2017」 トスカーナ、白と同じ生産者の赤。葡萄はサンジョベーゼ。ブルーベリーやすみれなどの香り、果実味豊かで、フレッシュな果実の凝縮した味わい。フレッシュな酸といきいきとしたタンニンで飲み心地もいいですね。

PRIMI〜湘南とイタリア〜 SPAGHETTI ALLA CHECCA 横田園芸さんのトマト 根室のウニ
トマトを使ったシンプルなパスタですが、ウニを加えることで濃厚さと深みがグッと引き立つ味わいに。

CARNE〜北海道×鎌倉〜 北海道蝦夷豚ヒレ肉 藁 渡辺農園のナス パプリカ ハラペーニョ
お肉はなんと藁焼きで。鍋の蓋を開けるとふわっと藁の香ばしいいい香りが。これを取り分けていただきます。

見た目はほぼ牛肉、でもこれは豚肉なんですよね。味はというと、さっぱりとした味わいに軽やかな旨味が詰まっており、ジューシーさもあります。牛肉より脂が優しく食べていてもたれない。部位がヒレ肉ということもあり、すごい食べやすい!

DOLCE〜夏を感じるデザート〜 福岡県奥八女・熟成煎茶パンナコッタ オリーブオイル 旬の枝豆
食後はデザート2品も。まずはさっぱりとしたパンナコッタに、枝豆と枝豆の葉っぱ、そしてオリーブオイルの組み合わせ。甘さ控えめですっきりと味わえます。

DOLCE〜夏を感じるデザート〜 ココナッツ 胡瓜色々
そしてこちらはココナッツときゅうりの組み合わせ。ココナッツシャーベットに、きゅうりをシャーベットや刻んだもの、そしてジュレなどきゅうり押しの一品。不思議な味わいがちょっとクセになりそう。

食後の飲み物はいくつか選べるのですが、 「MUIのお任せ焙煎コーヒー」をいただきました。
シェフはお料理を出してくれるたびに、1品1品に込めた想いや食材について丁寧に説明してくれます。 食材をどうやったら活かせるかよく考えていらっしゃいますし、真摯な姿が素晴らしいと思います。
9月で1年とのことで、これからさらに人気になるのではないでしょうか。 (2019年8月訪問時の印象で、10月時点ではすでに人気に火が付いている様子。) 鎌倉の隠れ家で湘南を感じるお料理を楽しみたい時にオススメです。

RISTORANTE IL NODO (イタリアン / 鎌倉駅、和田塚駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0