フードメディアディレクターの福田美佐子です。
10年前から住宅街にひっそりとあるオシャレビストロの「ル・キャバレー」。今となってはこういうスタイルは当たり前となっていますが、昔は本当にかっこ良くって、知る人ぞ知るお店だったと思います。ご近所でありながらも、なかなかお伺いできず、今回友人に誘われて金曜日の遅い時間にお伺いしてきました。
まず最初にワインを。微発砲のビオ「Fermentation in Vitro Les Vins Contés」で乾杯。フランスロワールのワインで、ムニュ・ピノ100%。グレープフルーツのような爽やかさが気持ちいい。
基本お料理はその日のおすすめがボードに書いてあります。お店の方いわく「美味しいビスクがあるのですが、いかがですか?」ということで、いただくことに。甲殻類のエキスがたっぷりで濃厚。見た目は地味ですがこういう手のかかったお料理は美味しくって好き。
お野菜も食べたかったので「クリュディテ」を。「クリュディテ」とは、ドレッシングであえた生野菜の盛り合わせや、生のような食感を残して蒸し煮に料理のことらしい。色々な野菜たちが重なっていて、とてもオシャレな盛りつけ!シャキシャキという食感もまたたまりません。
そしてこちらもお店の方がイチオシしていた「ブッラータと桃」。バターと生クリームの濃厚さを合わせて持ったブッラータに皮までいただける甘く熟した桃。味つけはオリーブオイルと塩こしょうのみ。おすすめしているだけあって、素材の味が引き立っていていい!ワインにぴったりです。
そして真夜中の「バヴェットステーキ」。こちらもシンプルにグリルしたお肉にたっぷりのポテト。赤身肉の旨味をシンプルに楽しめます。思ったよりもたれることなくスッキリといただけました。
食後はカフェに合わせてスイーツも。「レモンタルト」はさっぱりめのカスタードにレモン風味がとてもフレッシュ。カフェと合わせていただいていたころには、すでに夜中の25時を過ぎ。歩いて帰れる場所なので、この日は時間を気にせずゆったりと食事とおしゃべりを楽しむことができました。
それにしても住宅街という立地なのに、12時過ぎてもいろいろなお客さんがワインを求めてやってきます。夜の雰囲気はまさにフランスにあるビストロのように、アンニュイで開放的。ワインもこだわりのビオワインをグラスでいろいろいただけるので、すごくいいんです。まさにワイン好きのためのオトナの隠れ家といったところでしょうか。
某口コミサイトではネガティブなことも書かれていますが、ここはまさに食べ慣れたオトナたちのためのお店。この記事を読まれて気になった方、是非いってみてください。きっと気に入ると思いますよ。