銀座界隈につとめている友人に誘われて、銀座8丁目にある隠れ家的なカジュアルイタリアンへ。狭いながらも個室や仕切りの壁があって、接待やデートなどにもよさげな雰囲気。
お料理ですが「選べるプリフィクスコース4,980円」がおすすめとこのと。前菜、パスタ、メイン、ドルチェのコース仕立てなのですが、数多くのメニューから選べるので自分スタイルのアラカルトな感じになりますね。
前菜の種類は10種類以上あり、ワゴンの上にあるサンプルと説明を聞きながら3品チョイスします。これにバーニャカウダーもつくらしい。
バーニャカウダの代わりに4品でもよいとのことだったので、岩牡蠣のグリル、ホワイトアスパラのグリル、キノコのお料理と、フォアグラのテリーヌをチョイス。ちょっとづつですが、好みのものを盛り合わせてみました。
そして前菜たちに合わせるのは、もちろんワイン。「La Valletta Dante Rivetti 」シャルドネ種100%のピエモンテの白をグラスでいただきました。花の香りとその後からくる樽熟成されたバニラの芳香がたまらない。う〜ん、好みのワインですし、お料理との相性もgood!
そしてパスタは2人で違うものを頼んでいてシェアするつもり満々だったのですが、なんと最初から分けて出していただきました!こういう細かい気配りはちょっとうれしい。
「ポルチーニ茸のクリームソース」は濃厚なクリームとポルチーニ茸が先ほどの白ワインにぴたっと合います。もう一つの「タラバガニのペスカトーレ」は蟹の旨味エキスとピリ辛のトマトソースがまた奥深く、こちらは赤が飲みたくなる感じ。
そんなことを思っていたら、お店の方が「面白いワインがあるんですよ。」といって出していただいたのがこちら。「La Pineta 2011 Podere Monastero」。トスカーナの赤ワインなのですが、ロマネコンティと同じブルゴーニュ最高のクローン777のピノノワールというレアワイン。
フランスのピノとはちょっとちがい、果実味豊富なパワフルで濃厚な味わいはなんとなく陽気な印象がします。イタリアの土壌で育つと同じピノでもこんなに明るくなるんですね。
そしてメインのお肉は「天然エゾ鹿のグリル」。マルサラ酒を使ったワインソースがかかっています。うーん、食べやすく切っていただくのはいいのですが、これはもう少しレアに焼いていただき、自分で切り分けたほうがいいような気がする。個人的には厚切りにして、ニクニクしい食感を楽しみたかったです。
最後のドルチェはおまけで3つ選ばせていただきました。リコッタチーズと松の実のケーキ、パンナコッタ、エスプレッソのジェラード。どれも程よい甘さで、飲んだ後のスイーツとしてはすごく食べやすい。カフェをいただきつつ、スイーツでまったりと締めました。
こちらはコースだけどアラカルト気分が味わえて、ワインはソムリエが選んでくれるし、個室もあるので、少人数からちょっとした会合までと意外と応用範囲が広いような気がします。明朗会計なお料理に美味しいワイン、そして隠れ家的な雰囲気と、銀座で知っていると便利で使い勝手のよいお店かもしれませんね。