以前お伺いしたお店のソムリエさんが新しいお店に移られたときいて、早速お伺いしてみることに。お店は銀座で今年11年目になるイタリアンバールで、立地は銀座一丁目駅と銀座駅のちょうど間くらい。小さいながらも歴史も感じる落ち着いたおもむき。
この日は久しぶりに銀座に勤める友人と2人でゆっくりとワインを楽しむことに。
お料理は11周年の特別コースもあったのですが、ちょっとづつつまみたかったのでこの日はアラカルトに。ワインはもちろんソムリエさんにお任せ。お料理の様子をみながらオーダすることにしました。
とりあえず最初はグラスの白でとお願いしたら、トスカーナの「ドンナフガータ リゲア」を出してくれました。こちらで乾杯です!ジビッボ100%(マスカット)でフルーティーな甘い香りながらも、辛口でしっかりと決める飲み口のよいワイン。
ところでお料理ですがイタリアンといいつつもフレンチのようなスタイルもあり、フォアグラや仔牛、トリュフなどをふんだんに使ったものがかなり気になります。
とはいいつつも、最初は白にあわせて「天使のえびのカルパッチョ」。「天使のえび」とはニューカレドニアの大自然で育った、世界最高品質の「クオリサート」の称号を受けた海老とのこと。そんなグルメな海老をシンプルにカルパッチョで。甘く純真無垢な味わいな海老に舌鼓です。
そして「前菜3種盛り」。前菜メニューから3種類選べることができたので、生ホタテ貝のカルパッチョ、ホワイトアスパラとパルミジャーノチーズの前菜、フォアグラと地鶏のテリーヌと白に合いそうなものをチョイス。ちょこちょこといただけるスタイルはワイン飲みには嬉しい限り。
次のワインはどうしようか相談したところ、いくつかワインを提案してくれました。その中から、ラベルがかわいいトスカーナの「サンジェルヴァジオ シャルドネ ラウレッタ」に。限定生産ということで、結構レアみたい。お味は樽の雰囲気が溶け込んだリッチなフルボディでめちゃくちゃ好み。この後でてくるこってりしたお料理と相性がよさそう。
お料理は「ズワイガニのトマトクリームソース 蟹味噌風味」。オレンジ色のソースにタリアテッレのパスタを絡ませていただくと、口の中にカニと蟹味噌の濃厚なコクが広がります。とにかくソースが美味く、残ったソースもパンで残らず頂きたくなるほど。先ほどのワインともめっちゃ合う。
そしてお肉料理の一品目。「仔牛とフレッシュポルチーニのソテー黒トリュフとともに」。柔らかな仔牛とポルチーニの食感、そして黒トリュフの香り、素材の良さを引き立たせるため、塩加減は控えめ。とても品よくいただけます。
お肉料理2品目は「仔牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ風ソテー」。まったりとしたフォアグラの存在感にお肉が寄り添う感じで、こちらも素材を生かすためか味付けはシンプル。バルサミコソースの甘みがまたいいですね。
お料理はほどほどに、すでにワインのみモードになってしまったので、チーズの盛り合わせを追加し、ワイン片手に会話を楽しみます。
最後はスイーツで〆。ガトーショコラ、カタラーナ、パンナコッタの「ドルチェ3種盛り合わせ」。甘さ控えめでどれもさっぱりといただけます。
スイーツと一緒にカフェとも思ったのですが、デザートワインがいろいろあるとのことだったので、お任せでお願いしてみることに。オレンジの素敵なボトルの「S Naranja」がでてきました。オレンジの香りがパッと広がる、爽やかな甘さがとても心地良い。
この日は平日というのに、席はほぼ満席。団体の方もいましたが、個人的には少人数でバー的にまったり楽しむほうが向いているお店のような気がします。
お料理はワインに合わせたものを想定されているので、やっぱり飲んべえ向けのお店かな。ただ「ズワイガニのトマトクリームソース 蟹味噌風味」はかなりおすすめで、ランチでもいただけるとのこと。昼はワインなしで、夜はワインありでパスタを楽しむのもいいかもしれませんね。
銀座でカジュアルだけどしっかりとワインを楽しみたいときにおすすめです。