フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
2025年6月訪問。
辻堂にある人気店「魚酒肴 くぅ」の2号店として、新たにオープンした「キタノくぅ」。
以前はタイ料理店だった場所が、カジュアルな居酒屋へと業態変更し、本店の良さを引き継ぎながらも、より気軽に楽しめるお店として生まれ変わりました。
店内の雰囲気と便利なオーダーシステム
店内は、白を基調とした温かみのある空間です。
木製のカウンター席やベンチスタイルのテーブル席に、パステルカラーのクッションが爽やかなアクセント。白い丸いペンダントライトが全体を優しく照らし、オープンキッチンからはライブ感のある調理の様子も楽しめます。
メニューの注文はスマートフォンから行うシステムを採用。
QRコードを読み取ることで、手軽にメニューを確認し注文できるため、ゆっくりと料理を選びながら快適に食事を楽しむことができます。
お出汁がポイントの一品料理の数々
まずは「カラスミポテトサラダ」から。
濃厚なカラスミの塩味とコクが、お出汁でしっとりしたポテトサラダと絶妙にマッチ。
お酒のアテとして最高の一品です。
続いて「オレンジとマッシュルームのサラダ」。
一見意外な組み合わせですが、オレンジの爽やかな酸味とマッシュルームの旨味が見事に調和しています。
「タコとアオサの唐揚げ」は磯の香りが食欲をそそる一品。
タコの弾力ある食感とアオサの風味が楽しめます。
「塩麻婆豆腐」は、お豆腐部分に卵白を使っているとのこと。
お出汁の効いた塩ベースの味付けが、とても上品な味わいです。
本店のくぅ譲りの魚介メニューも充実
「三陸産生牡蠣」は、海の恵みをそのまま感じられる新鮮さ。
ぷりぷりの食感と濃厚な旨味が口の中に広がります。
お刺身の盛り合わせは、くろむつ、あじ、カイワリ、カツオ、トロタクの5種類。
朝どれの魚を使用しているだけあって、どれも鮮度抜群。
特にくろむつの上品な甘味と、カツオの力強い旨味が印象的でした。
「キンメの煮付け」は、ふっくらと煮込まれており、甘辛いタレが魚の旨味を引き立てています。
おひとりさまにも嬉しい1つから選べるメニューも
「鳥焼売」は一口サイズながら、ジューシーな肉汁と上品な味付けで満足度の高い一品。
「黒毛和牛のデミソースメンチカツ」は、サクサクの衣の中から溢れる和牛の旨味とデミソースのコクが絶妙です。
魅力的なドリンクラインナップ
料理に合わせて楽しんだお酒も素晴らしいラインナップでした。
まずは定番の生ビールでスタート。キンキンに冷えたビールは、カラスミポテトサラダや黒毛和牛メンチカツとの相性が抜群です。
日本酒好きには嬉しい「日本酒飲み比べ」も楽しみました。
お刺身の盛り合わせやキンメの煮付けなど、魚介料理との相性を探りながら楽しめます。特に朝どれの新鮮な魚との組み合わせは絶品でした。
注目は「季の美クラフトジン」。
京都蒸溜所が手がける日本のクラフトジンで、和のボタニカルを使用した上品な味わいが特徴。オレンジとマッシュルームのサラダのような洋風な料理との相性も良好でした。（グラスが山崎なのはご愛嬌。）
「レモンサワー」は、さっぱりとした味わいで料理の箸休めにも最適。特に三陸産生牡蠣やタコとアオサの唐揚げなど、磯の香りを楽しむ料理との組み合わせが絶妙です。
締めは絶品の銀シャリセット
そして締めには「銀シャリセット」。
新潟県産の新之助米を1人前0.8合分を土鍋で炊いて提供してもらいました。
ご飯のお供には、ちりめん山椒、牛肉のしぐれ煮、明太子と、どれもご飯が進む逸品ばかり。
追加料金でいくら（魚卵）をトッピングすることもできます。
お米の美味しさを存分に味わえる、完璧な組み合わせです。
味噌汁はエビだしを使用し、海の旨味がしっかりと感じられる一杯です。
まとめ
本店の魚酒肴 くぅの良さを引き継ぎながら、よりカジュアルに楽しめるキタノくぅ。
頼みやすい一品料理の種類の豊富さ、朝どれの新鮮な魚介、そして新之助米を使った銀シャリセットなど、どれをとっても満足度の高いお店です。
生ビールから季の美ジンまで、多彩なドリンクメニューも魅力的で、料理とのペアリングを楽しみながら、ゆっくりと過ごせる大人の居酒屋。一人でも気軽に立ち寄れて、グループでも楽しめる、辻堂の新たな名店になりそうな予感です。
本店のくぅのレビューはこちらから。
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■お店情報
酒肴飯キタノくぅ。
- 住所：神奈川県藤沢市辻堂新町1-4-1 オスカービレッジ 2F
- 営業時間：11:30 – 15:00 / 17:00 – 21:00
- 定休日：火
- インスタ：https://www.instagram.com/syukoumeshi_kitanoku2025/