フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
西麻布けんしろうの姉妹店が恵比寿にオープン。カジュアルでありつつも美味しいお肉がいただけるときき、お伺いしてきました。
店内はカジュアルなテーブル席が並び、大人数も対応できる構成。ゆったりと広い店内でダクトもしっかりしているので、ワイワイ楽しく焼肉を楽しめそう。
最初はスペインのカヴァから。「カヴァ・1+1=3・ウ・メス・ウ・ファン・トレス・ブリュット」、葡萄は土着品種のチャレッロ45%、パレリャーダ30%、マカベオ25%。クリーミーに泡立ち爽やかな酸やミネラル、熟したリンゴなどのフルーティーなアロマが広がり果実味溢れる辛口でお料理にも合わせやすい。
今回は常連さんと一緒だったので、お任せコースで。
最初は「前菜盛り合わせ」。焼肉屋さんらしからぬ、軽やかできれいなプレート。こういう演出は嬉しいですね！フレンチ出身のシェフがいらっしゃるそうで、この後のお皿も楽しみ。
「特製うしみつサラダ」
こちらはドライアイスの演出で、夏らしくとても涼しげに出てきました。シンプルなお野菜ですが、シャキシャキでさっぱりします。
「うしみつ極みユッケと炙り寿司盛り合わせ」
贅沢なユッケの食べ比べ。柚子ユッケ、わさびユッケ、雲丹ユッケなどどれも生肉を美味しくいただける上品な工夫がされています。味の組み合わせで一番印象的なのはやはり雲丹ユッケ！キャビアものっていて、かなり贅沢気分が味わえます。
正方形の美しいお肉が出てきました。軽く炙って特製ダレでいただく「タンしゃぶ」なのです。
焼き加減はお店の方がやってくれるので、安心してお任せします。本当に数秒炙って、レアな状態で頂くお肉は、優しく穏やかな旨さに顔もほころびます。
今度は「雪室熟成スノーエイジングタン」。厚切りのタンは目をみはる美しさ。
隣の通常サイズのタンと比べると、このボリューム！ちなみに通常サイズのタンはごま油でアクセントがついています。
厚切りタンもお店の方にじっくりと焼いてもらいました。食べやすいように切り込みも入っていて、気配りバッチリ。ぎゅっと旨味がつまったタンはこの上ない極上の味！柔らかく何ともいえない美味しさなのです。
今度は「ハラミとトモサンカク」。こちらも見た目が美しいサシ具合で、食べる前から美味しさが伝わってきます。トモサンカクはさっぱりとわさびを合わせていただきました。どちらも柔らかくシルキーな味わい。
「花ズッキーニの肉詰め」。お花のところに和牛ミンチとブルーチーズが入ってて、フリットされております。オシャレでびっくりですが、ちゃんと肉の良さが引き立つ一皿なんです。
そして、西麻布けんしろうでも頂いたスペシャリテの「赤身肉のけんしろう焼き」。低温調理で火入れをされたお肉にスモークの香りづけしており、目の前でドームをオープンしてくれます。
ふわっとした薫製の香りとともに、品のよいお肉がでてきます。この演出もたまりません。赤味の旨味がじんわり広がる口当たりに、唯一無二といったところでしょうか。
箸休めの「牛タンのみかん仕立て」。目の覚めるオレンジ色のミカンの器に牛タンのジュレ、そしてパプリカ、キュウリがキラキラと盛りつけられています。柑橘とお肉、そしてお野菜の食感が絶妙なバランスでいいですね。
お酒の方はめずらしく焼酎がいただきたくなり、芋焼酎「きろく」をロックで。落ち着いた香りにまろみとキレがとても上品な味わい。時々焼酎もいいかも！お肉と合わせても、邪魔をすることなくするりと寄り添ってくれます。
ここでタレのお肉に。「ヒレとクリ（カタサンカク）」。美しい薄切りのお肉を軽く炙っていただきます。
特製ソースというのが、何と雲丹と白ワインのソース！なんという組み合わせ。お肉の美味しさに雲丹とワインのコクが加わり、また焼肉とは別物の味わい。食べ方も色々工夫されていて、飽きることがありません。
〆のご飯は石焼カレーの「夏野菜のキーマカレー」。石焼ビビンバを作る要領でまぜまぜしていただきます。カレーに香ばしさが追加されるので、夏の〆にピッタリ！お腹がいっぱいだったのですが、意外とぺろりといただけました。
デザートは「粉雪のスノー・ケーキ」。かき氷でもないさらさらのパウダースノーにメロンなどのフルーツがカラフルに！口の中で全く水っぽくならず、さらりと溶けていく感覚は新食感です。
とにかく焼肉屋さんとは一線を画した、新感覚でオシャレ焼肉！演出もさることながら、味も抜群でした。
周りをみるとやはりここは恵比寿という場所柄なのか、合コンやデートっぽいオシャレなお客さんが多かったです。こちらの華やかで新感覚のプレゼンテーションが恵比寿界隈のアンテナの高い方に支持されているのでしょう。
カジュアルだけどひと味違ったオシャレ焼肉をお探しの方におすすめですよ。