3ヶ月の予約待ちというお豆腐と湯葉づくしのお料理がいただけるこちらのお店、ほぼ毎月予約を入れている友人にお誘いをいただき初訪問となりました。場所は北千住にある住宅街の一角、こんなところに本当にお店なんてあるのかなと思って歩いていくと、突然素敵な和風の建物が目の前に。
ランチは土日祝日のみ、時間帯が9:00〜、12:00〜の2回。今回は12:00〜の時間で、以下のコースをいただきました。コースは季節によって変わるそうで、この日は夏メニュー最後の日ということで、夏の余韻を楽しみます。
<宇豆基野ブランチ コース料理 2800円>
- 食前 フレッシュレモンと豆乳ソーダ割
- 先付 ゆば三種
くみあげゆば、刺身ゆば 平ゆば - お椀 清汁仕立て 鱧葛打 冬瓜ゆず梅肉
- 夏サラダ
刻み野菜、ゆば薫製、人参、鮭くん製、水菜、レタス
青リンゴドレッシング - 豆富 よせたて豆富 醤油あん
- 食事 鮎ご飯 白とうもろこし 昆布佃煮 赤出し
- 水菓子 バッションフルーツゼリー
- 甘味 笹巻麩饅頭 わらび餅
- 食後コーヒー
まずは「フレッシュレモンと豆乳ソーダ割」。しゅわとした炭酸とレモンがとてもさわやか。
「ゆば三種」は平ゆば、くみあげゆば、刺身ゆばの順にいただきます。豆乳の甘さとそれぞれの食感が楽しめて、なかなか贅沢。
お料理は全員そろってなので意外と早めのペースで出てきます。「お椀 清汁仕立て 鱧葛打 冬瓜ゆず梅肉」。さっぱりとしたお出汁にふわっとした鱧が!すっごく優しい味。そういえば、今年初の鱧だったなあ。
そして「よせたて豆富」の実演がはじまりました。豆乳ににがりをいれて、軽くませてしばらく放置すると、あっという間のお豆腐のできあがり!
「よせたて豆富」をとりわけていただき、醤油あんでいただきます。温かさが残るできたてのお豆腐は、ほんのりと豆乳の香りや甘さが感じられやはりうまい。
そして「夏サラダ」がでてきました。刻み野菜、ゆば薫製、人参3種、鮭くん製、水菜、レタスがはいっており、別の器にはいっている青リンゴドレッシングをかけます。ゆば薫製が思った以上に味が濃く、めちゃくちゃ主張しています。お野菜とドレッシングと組み合わせると、とても味にメリハリが出てくる感じですね。
そしてこのコースのメインイベント、湯葉狩りw。自分で湯葉をゲットしていただくというスタイル。
お店の方がまず説明をし一斉にみなさんが湯葉を湯葉をとりわけます。お味は岩塩のみで、できたての温かくふんわりした湯葉は豆乳の甘さが引き立ち、なんともたまりません。おかわり自由なのでいくらでもいけるかと思いましたが、2皿ほどでお腹いっぱいに。
湯葉をいただいている横で食事の鮎ご飯が出てきました。この時点ではまだ鮎とご飯が別々になっており、目の前で土鍋ご飯に鮎を投入しふたをして蒸らします。この間少々待て状態ではありますが、この後美味しくなってでてくるんだろうなあという期待がふくらむばかり。
しばし待った後、ふたを開けるともうそこには鮎がご飯になじんでいます。
やっと取り分けていただいた「鮎ご飯」。炊きたてご飯に白とうもろこしの甘みと鮎の香ばしさが重なりあい、かなり素敵なハーモニーを醸し出しています。優しい味なんですが、本当に美味い。
気づいたらあっという間のデザート。「水菓子 バッションフルーツゼリー」と「笹巻麩饅頭」。甘酸っぱくさっぱりとしたゼリーは夏とコースの終わりが感じられちょっと切なくなりました。おまんじゅうはぎゅっと凝縮された麩にこしあんが入っています。
そして最後の実演は「わらび餅」。目の前で店員さんが鍋に火をかけつつ、わらび餅になるまでひたすらかき混ぜております。どんどん固まる様子はやっぱりみていて飽きませんね。
そんな作る過程をみていた「わらび餅」。シナモンの香りがする温かいわらび餅は、きな粉と一緒に口の中でほんのりととろけていきます。目の前で作っている姿をみていると、美味しいだけでなくありがたみもまして、最後まで感謝しながらいただきました。
とにかく最後まで味だけでなく、目でも雰囲気でも楽しませてくれるコースでした。お客さんはご年配の方やご家族づれも多く、またお子さん連れにはお豆腐や湯葉ができる過程をみながらいただけるので食育的にもよさそう。
予約は3ヶ月前の12時からとのことですが、9:00は比較的とりやすいみたいです。旅館にいって朝ご飯をいただくと思えば、ご家族そろって9:00のご予約もよいかもしれませんね。