いとうしんすけ先生が月一で開催している「オープンカウンセリングルーム」という勉強会なのですが、2月の会に参加してきました。テーマは「うつ病とうつ状態、新型うつ」。
実は以前に自分が「うつ」になっていたので、その仕組みというか理由が知りたくて参加してみました。いまだからこそ冷静にそのときの自分を振り返ってどうしてそのような状態になったか、どうやってなおったいったのかがとても理解でき、とても興味深かったです。
お聞きした内容を簡単にメモしておきます。
うつといってもいろいろな状態があり、世の中的には「うつ病」と「うつ状態」がごっちゃになって使われている。
◎「うつ病」になると症状的には「精神>身体」となります。内因性のもので脳のはたらきによる原因によるものが大きい。例えば統合失調症は双極性障害(躁うつ)の方が該当するそうです。統合失調症は双極性障害(躁うつ)の方がそうですね。この状態は脳が何かしら変化が起っている状態なので、本人は精神的な部分で何か見えていたり感じているらしい。外部からは判断がつきにくいので理解するのが難しいとのこと。ただ、原因が脳の化学変化ということなので、それを制御するためのお薬が効くとのこと。
◎一方「うつ状態」とは「精神<身体」で、心理的・社会的な原因が大きく、脳自体にはそんなに変化が起きていないとのこと。脳の働きというより気分や思考的なところが疲れているので、集中できなかったり動けなかったりと「身体」に症状がでるのが特徴。おそらく私を含めた一般の方が「うつ」と呼ばれているのは「うつ状態」なのでしょう。基本的に脳自体に変化は起きていないので、お薬は効きにくい。(というか効いていないというのがこのごろの常識らしいです。)
ということで自分は「うつ状態」だったんだなというのがすんなり理解できました。その時は集中できないから、本も読めないしTVをみていてもとっても疲れるし、そして薬も効きませんでしたしね。
そして「うつ状態」をどうやって直すか、の考え方も教えていただきました。今考えるとわりと自然にやっていたような気がします。要するに今までの「自分の考える癖」を理解し、リセットして、いかに自分で自分に負担をかけないかを自覚することから始まるようです。
「自分の感情、感覚に気づく→自分でどうするか決める→緊張をゆるめる→感覚をリリースする→再構築する」
「自分の考える癖」って自然と無意識に繰り返されていて、それがあまりよくない場合は、脳に蓄積されて疲れていくんだなあという感じでしょうか。人の脳っていろいろ考えると不思議ですね。もう少しいろいろこの辺りをお勉強できたらなあと思っています。
<ご興味のある方へ>
オープンカウンセリングルームは月一の開催です。こちらでスケジュールなどが確認できます。
http://www.counseling-hp.com/ocr.html
開催者の「いとうしんすけ先生」の書籍もなかなか参考になりますよ!