ランチが終わると早速ぶどう園の見学です。まずはこのワイナリーで一番標高という展望台に移動しました。
まわりを見渡すと富士山や南アルプス八ヶ岳などの山々にかこまれています。山梨でも最も雨の少ない土地に位置していて、畑の日当りもよく、また標高が高いので冷涼というワイン作りにはとても適した土地とのこと。なるほど、登美の丘ワイナリーはワインを作るのに理想的な気候なんですね。
そんな土地のお話を聞いた後に、実際にワインに使われるぶどう園を見学。まずは赤ワインとなるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロの畑に。今回の見学のために一部ぶどうを残してくれていたとのこと。そんなご配慮に感謝です!
ここの栽培方法は「垣根栽培」といって、一つの木を横にのびるように育てている。収穫量は少ないものの質のよい1つ1つに栄養を凝縮したぶどうをつくるためとのこと。よくぶどうはやせた土のほうがよいといわれますが、栄養が不十分だと「自分たちの子孫を残さないと!」という生き残るためのDNAが働き、葉よりぶどうを作るために集中するらしい。逆に養分が多いと木を成長させるために葉などに養分が行き、子孫となるぶどうつくるのは後回しになるんですって。ぶどうも生きるのに必死なんですねw。
そんなぶどうの説明を聞きながら、カベルネ・ソーヴィニヨンのぶどうの試食です。酸っぱいのかな、、と一口味見したところ、意外にも甘い!いつもフルーツでいただいているぶとうと比べ、甘みは遜色ありませんが、やはり味の部分は少なく、皮が厚かったです。赤ワインで必要なのは味より皮なので、当然といえば当然。試食することで、本当にぶどうのうまみが凝縮されているのねというのが分かりましたよ。
次に向かったのが白ワインとなる「甲州」という種類のぶどう畑です。明日収穫予定ということで、ぶどうたちがたわわに実っており圧巻の風景です。こちらの栽培方法は棚栽培で、私たちがよくいただくぶどうと同じ栽培方法ですね。
なので、先ほど比べると見た目は大きく、食用ぶどうのようです。もちろんこちらも試食させていただきました。やはり普通にいただいても甘みがあって美味しいぶどうです。しかし、皮がうっすら赤色をしていて白ワインになるのかな?という疑問がよぎりました。
すると醸造技師長の高谷さんが丁寧に解説してくれます。白ワインは赤と違い、皮ではなく皮と味の間の部分が重要なので、ぶどうの味も先ほどとくらべるとジューシーなものになっているとのこと。また皮も多少の色づきはあるが、ワインの行程では赤色に染まるほどの色素はでないので大丈夫とのことでした。なるほど〜!です。
いつもいただいているワインのぶどうたちは、こんなに大事に育てられているのか、というのが今回のぶどう畑の見学で体感できました。そして、次はこのぶどうたちで作ったワインのテイスティングになります。