【熊野古道】なっ茶@24歳の若きなっちゃんがつくる「熊野番茶(釜炒り茶)」。おじいちゃん、おばあちゃんが培ってきた味を広めたい!

フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。

和歌山県田辺市の熊野本宮大社エリアのお土産としてオススメなのが「熊野番茶」。
一般的に番茶といえば、堅い茶葉などからつくられる品質の落ちたお茶(煎茶)という認識ですが、熊野番茶はそれとは全く違うものです。

ここでいう「番茶」は熊野古道周辺に伝わる釜炒り茶のことで、良質の一番茶葉を摘み、釜で炒ったのち揉み込んでで乾燥させ、仕上げに大きな焙烙(ほうろく)で焙煎したもの。最初の炒りが弱いため、茶葉の発酵が止まらず、揉んで干しての間に発酵が進み、半発酵のお茶となるということです。

例えば静岡や九州にある釜炒り茶は緑茶ですが、熊野番茶は茶葉は黒く、お茶の色は茶色になります。釜炒りの半発酵のお茶は紀伊半島にしかなく、ここだけの特別なお茶となります。

ちなみに熊野本宮大社では「音無茶」として毎年新茶祭を行なっているようです。(境内でも販売されていました。)

熊野古道

熊野番茶も色々あるようで、私が購入したのは熊野本宮大社近くにある「くまのこ食堂」さんで販売している「なっ茶」という熊野番茶。2018年におじいちゃんとおばあちゃんの茶畑を継いだ若干24才のなっちゃんこと倉谷夏美さんが作るこだわりのお茶なんです。

くまのこ食堂

今回の旅では「くまのこ食堂」さんに大変お世話になり、そちらで購入しました!
ちなみに「くまのこ食堂」さんではなっ茶を使ったブラマンジェをデザートでいただけますよ。

なっ茶

パッケージはこんな感じ。40g・1000円というお値段。イメージとしては高級烏龍茶に近いのかもしれません。

裏にはお茶についての説明書がありました。

なっ茶(熊野番茶)は茶葉を釜で炒り、よく揉んだ後、天日で乾燥させ、仕上げにもう一度炒るという昔ながらの製法で作られています。このようなお茶のことを「釜炒り茶」と言い、地元の人には「番茶」という愛称で親しまれています。
和歌山県の郷土料理である茶粥(おかいさん)を作るには番茶は欠かせません。
90度前後のお湯で30秒程度蒸らしてお召し上がりください。

なっ茶

説明書の通り、90度前後のお湯で30秒程蒸らしていただきました。

お味はというと、ほんのりとした甘さと香ばしさ、そこにフルーティさも加わりとても上品な味わい。食事にもすごく合いそう。
凍頂烏龍茶に近い味わいですね。高級レストランなどで出てきても違和感のない、クオリティも高く美味なお茶だと思います。

熊野の気候や風土において育ったお茶の葉を、熊野の人が気軽に飲んでいたからこそ、「番茶」と呼んだのかもしれません。
名前のイメージとは全く違い、上品で美味しい「熊野番茶」。ぜひ多くの方に味わっていただきたいですね。

■関連情報
ソトコト記事
おじいちゃんとおばあちゃんの茶畑を継ぎました。地域の伝統と文化を伝えるなっちゃんの挑戦。
https://sotokoto-online.jp/730
なっちゃんの「なっ茶」への思いがまとめられています。ぜひ読んでみてください。
「釜炒り茶と書いたほうが高く売れるのですが、地域の文化もちゃんと伝えたくて、あえて“特別な番茶”に。おじいちゃん、おばあちゃんが培ってきた味に自信があります」

Natsumi Chatsumi(倉谷夏美さんのサイト)
https://natsumichatsumitea.wixsite.com/cddv

くまのこ食堂
https://kumanocoshokudo.com/

関連ランキング:定食・食堂 | 田辺市その他

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でlua_brancaをフォローしよう!