フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
この日は有楽町高架下に新しくできたというスパニッシュバルへ。最寄駅は有楽町と東京駅のちょうど間くらい。天井が高く開放的な入り口は海外のような雰囲気。
店内に入るとスタッフの方もみんなスペイン語圏出身の方だそう。まさしくスペインに旅行に来て、現地のお店に入っているような気分になります。
とりあえずシェリー酒がお勧めということで、最初の一杯からシェリー酒で乾杯!
お通しは5種類あり、好きなものから選べます。
4人で来ていたので、みんな違うものを選んでシェア。
ゴルゴンゾーラナッツかぼちゃ
カツオセビーチェ
食べるガスパチョサラダ
メキシカンタコス
私が選んだ「食べるガスパチョサラダ」はチコリが付いていて、ガスパチョを乗せていただきます。
「生ハムとサラミの盛り合わせ」
切りたての生ハムはネック、カシラ、モモ、ロース、そしてイベリコサラミ、イベリコサラミチョリソーなどやはり生ハムの盛り合わせはテンションが上がります。色々な部位の違いも楽しめて、いい盛り合わせ!
生ハムにはワイン。スペインワインも充実していたのですが、日本ワインも色々あったので頼んでみることに。
「北海道 ツヴァイゲルト」
北海道余市で収穫されたツヴァイゲルトを使用したワイン。するするした心地よさと生ハムにも合うタンニンと果実味もしっかりと辛口の味わいがいいですね。
「海老の太陽 2580円」
12匹のエビを丸く太陽に見立ててガーリックで焼いたもの。ビジュアルのインパクトに負けず劣らず、旨味たっぷりのエビが美味しく、食べ始めたら無言で黙々と食べてしまいました。
「シャトーマルス 甲州オランジュグリ」
甲州で作ったオレンジワイン。新鮮な果実味を感じつつも、皮由来の渋みとぶどうの旨味が溶け込んで、辛口でとてもバランスが良い味わい。甲州といえば白なのですが、オレンジとして作った方が個人的にはすごく好みでした。
「しいたけのセゴビア風 880円」
肉厚のしいたけにベーコンやガーリック、パセリを刻んだものを入れて焼いています。旨味たっぷりでいくらでも食べられそう。
「鯖と新玉ねぎのサラダ 480円」
鯖缶を使ったおつまみ。シャキシャキの玉ねぎと鯖、ケッパーに塩胡椒とオリーブオイル。お家でもすぐに真似したい一品。
「岩の原ワイン深雪花(みゆきばな)」
樽熟成のマスカットベリーA。軽い華やかなイメージのマスカットベリーAですが、樽熟成することで濃縮感のある果実味を楽しめますね。色味はしっかりしとした濃い目ですが、重さはそれほどなくふくらみのあるまろやかな感じ。
「イカ墨とムール貝のパスタおこげ 950円」
細めのパスタをイカ墨で和えたものをおこげにしてパエリア風に。ムール貝とトマトをのせて彩もいいですね。パリパリの食感と魚介の旨味がなんとも後引く味。
「スルメイカズッキーニ炒め 850円」
イカとズッキーニをガーリックでシンプルに炒めたもの。食感と旨味が心地よい。
「ミュゼ ドゥ ヴァン松本平ブラッククイーン」
長野のアルプスワイン。葡萄品種はこちら日本固有のブラッククイーン。香りは控えめかな、濃紫色の深い色合いに凝縮された果実味が印象的。そして適度な渋みもありますが、比較的飲みやすいかも。マスカットベリーAとはまた違った良さがあります。
「フルーツトマトおこげパエリア 1100円」
焼きおにぎり的なご飯をパエリア風に。サフランの黄色とトマトの赤がカラフルで、締めの一品にぴったり。
お酒はシェリー酒などが色々あったのですが、この日は結局日本ワインを色々合わせちゃいました。日本ワインのチョイスもとてもよく、スパニッシュにもとても合いました。
実は高架下ということで最初は電車の音が気になったのですが、途中からお店の明るい楽しい雰囲気であまり気にならなくなりました。後半には店員さんにサルサを教えてもらい、気づいたら他のお客さんやシェフも一緒になって店全体がラティーノに。
お料理もとても食べやすくワインの合うものばかりで、ラテンな雰囲気がすごく楽しかったです。みんなでわいわいと楽しみたい時にとてもオススメです。