フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
この日のディナーは気になっていた経堂にオープンしたドイツワイン専門店へ。場所は駅から徒歩3分、賑わう通りから1本入った場所にブルーグレーのクールな外観が印象的です。
店内はワインやお料理をいただけるバーと、ワインの小売りも行っているショップが同居しています。
テーブル席から見えるセラーには色々な種類のドイツワインが!これだけの種類が揃っているのはかなり珍しいのではないでしょうか。価格帯は3000円前後が多いようですね。
店内でいただけるドイツワインは、グラスで常時10種類ほど。量は50ml、100ml、150mlから選ぶことができ、100mlと150mlには小さなおつまみがついてきます。試飲感覚でドイツワインを試せるのも嬉しい限り。
ということで、早速ワインを試してみることに。
「シラー ブラン・ド・ノワール 2014 400円」
産地:ブファルツ シラー100%
赤ワイン品種のシラーを白ワインに!かなり珍しい。 パイナップルやリンゴ、グレープフルーツ、洋ナシの果実香溢れる風味と心地よい酸味。
そしてこの猫ラベルのワインを注文すると、同じビルの3Fにある「保護猫シェルター QUEUE」に22円寄付されます。猫好きな方にはオススメのワインです。
おつまみは「オードブル盛り合わせ3種 900円」をまずはいただきました。
ラタトゥイユ、ブロッコリーのアリオリソテー、フリッタータとお料理はイタリアンベースのようです。
「2017 プティ・ロゼ 400円」
フリードリッヒ・ベッカーのワイン。
ムニエ70%、シュベートブルグンダー(ピノ)20%、ボルトギーザ10%
酸味のきいたロゼでさっぱりと和食などに合いそうです。
「フラムクーヘン 生ハム&ルッコラ 1000円」
ドイツで人気のビザ風スナック。サクサクの薄い生地の上に生ハム、ルッコラとかなりシンプルですが、 ワインのアテにはちょうどいい。
アルザスのタルト・フランベと同じものらしいですね。アルザス地方(ドイツ南西部、フランス北東部)の郷土料理で、国境もアルザスと接しているので同じものが国によって呼び方が変わったのではないか思います。
「エアドナートレプッヒン カビネット 2016 550円」
産地:モーゼル 品種:リースリング
「小階段」という畑名を冠した上級格付けワイン。酸がきりりとしてほんのり甘く、すっと口の中で綺麗に染み込んでいく感じ。この日のんだワインの中で一番好みかも。
「2017 グラウブルグンダー(ピノグリ)オレンジワイン 700円」
フリードリッヒ・ベッカーのワイン。
色味はロゼのよう、7日間低温で漬け込んでから大樽で発酵熟成。やはり酸味は少しありつつ、すっきりとした飲み口の中にも軸がある感じ。軽やか系オレンジ。
「2015 ボルドギーザー」
フリードリッヒ・ベッカーのワイン。
南ドイツの伝統品種のボルドギーザーを使い、赤ですがタンニン控えめで軽めできれい目な味わい。少し冷やしてカジュアルに食事に合わせたいワインですね。
ドイツワインと聞くと日本ではなかなか飲む機会も少なくその上「白の甘口」のイメージですが、実はドイツでは辛口の白ワインが主流で、料理と合わせて幅広く楽しまれているそう。こちらのお店ではそんな「イマドキのドイツワイン」を日本にいながら飲み比べできるかなり貴重な場所だと思います。
その上、オーナーご夫妻のドイツワインの知識と愛がまた素敵なんです。色々お話を伺いながらワインをいただけるのもとても楽しかったです。
ワインに合うお料理も多数用意されているので、ワインのマリアージュも楽しめます。試飲感覚で気軽に一人でふらりでもいいですし、数人で集まって楽しむのもよし。
これまでドイツワインに縁がなかった方も、これを機会に「ドイツワイン」を試してみてください!