フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
以前から行きたいと思っていた、ちとふなの友人行きつけのワインビストロへ。ここはちとふなの中でもちょっと気の利く飲食店が立ち並ぶエリアで、向かい側には「五明」があります。
この日のお料理はオリジナル3000円コースで。ワインは2本ほど持ち込ませていただきました。持ち込み料は1本2000円。まずは私の持ってきたロゼワイン「ルー・ロザート 2017」で乾杯!(ですが写真は撮り忘れ。。)
ワインとともに、最初は温かいポタージュでおなかを温めます。
そしてこちらのスペシャリテの野菜前菜の盛り合わせ。通常は9種類とのことですが、今回はなんと倍の18種類。すべて野菜ベースで、味付けや料理方法もちがう手のこったもの。
プチベール、いろいろキノコのマリネ、コゴミのアーリオオーリオ、レンコンドライトマト、スティックブロッコリー、ミニトマトのお浸し、キャロットラペ、ふきのとう、ヤングコーンココナツミルク、カポナータ、クワイ素揚げ鶏の挽き肉バジル、ごぼうジェノバペースト、いろいろ人参とツナのシリシリ等々。味もどれも美味しく、ロゼワインにもピッタリ。
続いてはカルパッチョ。ホタルイカマリネ、ヒメ鯛、ホヤの3種。こちらも素材の味を生かしつつ、お野菜も織り交ぜてかわいく盛り付け。
2本目はお店のワインからこちらロゼワインを。
「Ktima Avantis Rose」。ギリシャワインで葡萄はグルナッシュとシラー。フルーティですが、タンニンはしっかりとしており、魚介や揚げ物にも合う感じ。
「ふきのとうのコロッケ」はほろ苦い春の味。酒好きのオトナには好みの味です。
幹事さんが絶賛の「ホヤのアヒージョ」。ホヤってほとんど食わず嫌いでしたが、アヒージョにするととても食べやすい。残りのオイルはバゲットにつけて、最後まで美味しくいただきました。
「ローストビーフと花ワサビ&プレザオラ牛生ハム」。
さっぱりとしたローストビーフに花わさびという組み合わせ。マスターはほんと野菜使いが上手です。生ハムは通常のものとは違い、少し熟成感があるのかな。しょっぱすぎずやはりお野菜と合わせるところが、とてもいい。
ここでワインを赤に。「I Poderi Refosco dal Peduncolo Rosso」。
イタリアフリウリの赤で、葡萄はレフォスコ。果実味がありつつもスモーキーな味わいもあり、飲み心地はいい感じ。
「鶏ももマスタードクリーム煮」。
ほろほろの鶏肉になめらかなクリーム、その中に野菜もたっぷりと全体的に優しい味わい。おなかいっぱいでもついつい手が出てしまい、食べ過ぎちゃいました。
「甲府のワイン豚のローストポーク」。
最後にガツンとお肉が。ドライエイジングをした豚肉はギュッと旨味がつまっていて、味が濃くなっています。素材のこだわりか感じられます。
コースはここまでで、「大葉のスパゲティ」は追加で注文しました。アルデンテでしっかり目の味は、飲んだ後にはしっくりきました。
この日幹事さんが持ってきてくれた1969年のリースリング。60年の眠りから覚めたワインはちょっとびっくりしていましたが、時間がたつとシェリー酒のような味わいでした。
こんなに充実な内容でワインも2本持ちこみ、お店のワインは2本いただいて、一人6800円くらい。こんなに飲んで食べてこのお値段はちょっとびっくり!お野菜の前菜はもちろんのこと、すべてのお料理の手間と工夫、そしてワインにあうオトナ味のセンスはすごくよかったです。
お野菜好き、ワイン好きの方に是非いっていただきたいオススメのお店です。