フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
前回2018年10月にお伺いして、かなり気に入った「すし晴」。今回は全席貸切で1月に再訪いたしました。
1回目は端っこの席でしたが、今回は大将の手元がバッチリ見える正面へ。仕事の様子をみながらお寿司をいただけるのはすごく楽しみです。
こちらは「お任せコース15000円(税別)」のみ。ジジミ汁からスタートです。
最初に出てくるのが握り。小腹が空いているところに、つまみではなく握りが入るのがすごくバランスがいいんです。私自身は握りで飲みたい人なので、最初の握りはすごく好き。
最初の握りは「カワハギ」。
カワハギはやっぱり肝をセットでいただかないと。淡白な白身にコクのある肝が見事にマッチ。
つまみの1品目は「ナマコ」。大きなナマコはコリコリでいい食感。
お寿司にはやっぱり日本酒。また日本酒以外だと白ワインや焼酎、ウイスキーもあり、どのお酒もセンスがいいラインナップ。お酒のセンスもいいお寿司屋さんって貴重だと思います。
最初は「写楽 純米吟醸 おりがらみ参 生酒」
「カツオのタタキ」
つまみは全体的に一手間もふた手間も加えて、タレなどにもすごいこだわっています。
「澤屋まつもと 純米 守破離」
「ぶりシャブ」
火の入れ方はもちろんのこと、自家製のだしポン酢が美味しい。
「自家製塩辛と牡蠣のオイル漬け」
塩辛は塩分控えめでさっぱりとしており、ふんわりと柑橘の香りがします。
「白子」はとろりと濃厚。
「コハダ」
しっかりと仕事をされたコハダはやっぱり美味しい!
「金目鯛かま幽庵焼き」
お魚の旨味と香ばしさがお出汁にも染み込んでいて、優しく体にも染み込みます。
「ボタンエビ」
子持ちのボタンエビだったみたいで、ねっとりと旨味が詰まっています。
つまみにといただいたのが、焼きたらこ、いぶりがっこ、麹豆腐だったと思います。
「子持ち昆布のフライ」
衣のサクサク感と温度が上がることで、苦手な子持ち昆布も美味しくいただけるんですよね。
「一白水成 特別純米酒 良心」と「名もなき酒」。
名もなき酒は京都の山本本家のお酒で、ちょっとレアみたい。冷酒でもいいのですが、ぬる燗でも美味しそうな辛口酒。
「スミイカ」は隅に置くという、大将の定番ネタ。
前回もいただいて感動したドーピングホタテこと「煮ホタテ」。
干し貝柱を戻した出汁を吸わせて旨味をアップさせており、本当にホタテが素晴らしく美味しくなっています。
そして大将がなにやら握って、そのまま手を差し出してくれました。
「車海老」
プリプリのエビは直接手渡し。
「鰆の西京焼き」
脂がしっかり乗っているので、しっかりとした味付けはとても合いますね。ご飯が欲しくなる味。
「墨廼江 特別純米酒」
「マグロ 中とろ」
しみじみ美味しい中とろ。
「マグロ 赤身」
そしてしみじみ美味しい赤身。
定番の美しい「ウニ」。
「のどぐろご飯」
お魚の脂がたっぷりとご飯にまで染み込み感じ。わさびしっかりめがすごく合いました。
穴子の食べ比べ。「塩穴子」。
ふんわりとした穴子に塩と柑橘の香りで。
「タレ穴子」
定番の甘いタレで、こちらもやはり美味しい。
あら汁のお椀でほっこり。
最後は巻物で。「ネギトロ巻き」。
「かんぴょう巻き」
握りのように出てきたのは初めてみました。
「厚焼き卵」
最後は苺で絞め。
やっぱり好みの硬めで赤酢やお塩のバランスがいいシャリに、仕事をしっかりと感じるネタ、美味しく配慮されたおつまみ、そしてセンスのいい日本酒の数々。改めて好みだなあ。
大将はお店にいるだけでパッと明るくなる太陽のような方で、接客も心地いいのもポイントが高いです。
大好きなお寿司やさん、また季節が変わったらお伺いしたいですね。