フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
この日はワイン関係者の皆様と会食。ワインとお料理を気軽に楽しみたいなあと思い、フランスを感じるビストロに予約をしてお伺いしました。
こちらのシェフは、パリの超名門三ツ星レストラン 「ルカ・キャルトン」や「ミッシェル・ロスタン」などで修行された方とのことで、現地風にお料理をいただけそう。
夜はコース2種類かアラカルトだったので、6000円のコースをいただきました。
「ビストロコース 6000円 」前菜2皿、主菜、デザート、飲み物
そこにテーブルチャージ600円がかかります。
飲み物はもちろんワインをボトルでアルザスのクレマンをいただきました。
「ドメーヌ・リーフレ クレマン・ダルザス NV」
ピノグリ100%。繊細な泡立ちで、爽やかな旨味と辛味のバランスが良く、上品な味わい。
お通しにはオリーブ。ちょいちょいつまみながらお料理を待ちます。
前菜1品目は「鰆のミキュイ」。
厚切りの鰆に軽く火が入っており、レアな仕上がり。皮目は香ばしく、シンプルながらもじんわり美味しい。付け合わせはシャキシャキと苦味のある野菜たちで大人仕様。
バゲットはここから近所にあるポワンタージュ。久しぶりにポワンタージュのパンをいただきたかったので、嬉しい。
前菜2品目は「岩中豚のリエットと鶏レバームース」。
むっちりと豚の旨味がつまったリエットと、濃厚でまったりとしたレバームース。ポワンタージュのバゲットと一緒にいくらでも食べられそう、そしてどんどんワインもすすみそうです。
リエットとレバームース、この後のお肉に合わせて2本目はゆるゆる飲める赤がいいなあと話していたら、お店の方がアルザスのピノを進めてくれました。
「ドメーヌ・シュルンバジェ ピノ・ノワール レ・プランス・アベ」
ピノ・ノワール100%。最初少し甘い香りを感じますが、そのあと黒いベリーにビオ香、スパイスとピノらしさが出てきます。タンニンは薄く、酸がしっかりとしてとても飲み心地が良い上品ワイン。アルザスのピノ、いいじゃないですか。
メインの「岩中豚肩ロースのロティ ジュのソース」
塊肉かと思うほど、男前でガツンとしたボリュームにマッシュポテトといたってシンプルな組み合わせ。お肉は柔らかくほろほろです。旨味たっぷりジュのソースがお肉の旨味をより引き立てて、飽きのこない味。
デザートは4種類くらいから選べたのかな。3人でお伺いしたので、それぞれ別のものを頼んでシェアすることに。
「ラム酒風味のクレーム・キャラメル」
キャラメル風の甘さとラム酒の香りとコクが見事にマッチした、濃厚プリン。
「クルミのタルト&キャラメルアイス」
サクサクのタルトにクルミの香ばしさ、こちらもしっかりと甘味とコク、触感が楽しめる一皿。
「クレームダンジュ」
こちらは一番軽めかな。クリームチーズの酸味とコクにベリー系のソースがよく合います。
食後はコーヒーも。
コーヒーとともにいただいたのは、小菓子のキャラメルマカロン。最後まできちんと美味しいスイーツで大満足です。
どのお皿も素朴ながらフランスを感じる丁寧なお料理で、ボリュームもしっかりと食べ応え十分。またデザートは本格的でどれも美味しく、フランスっぽいのがまたいい。全体的に好みのスタイルでした。
パリに行かなくても、味も雰囲気もパリを感じるビストロ。ワイン好きな方と一緒にわいわいボトルを開けながらカジュアルなお食事をするのにオススメです。
ビストロ コティディアン (ビストロ / 麻布十番駅、赤羽橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8