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見仏記と蘇民祭のポスター

年末に読んだ本の中ではまったのが、みうらじゅんといとうせいこうの「見仏記」という本。
みうらじゅんはタモリ倶楽部に準レギュラー的に出ていたカルトの知識を披露してて「きらいじゃないぞ」と思っていた程度。まあ、会社の子が仏像好きというのと地元の仏像も書いていたので何となく購入してみたわけです。

見仏記 (角川文庫)
見仏記 (角川文庫)
いとう せいこう

でも読んでみるとこれが面白い!仏像マニアのみうらじゅんがいとうせいこうとともに、表題とおり見仏に。文章がとっても緩く、仏像を「仏(ブツ)」とよび、恋をした仏像に対してはアイドルなみに扱うということで、本当に好き放題。また、お土産やに対しても独自の解釈を加えるなど、、これくらいおもしろく書いてくれると興味のない人も楽しく知識?を深めることができるよね。

で、うちの地元である岩手県水沢にある「黒石寺」にある仏像については、、かなりマニアの心にぐっときた模様。京都出身のみうらじゅんとしては「東北の仏をみた!」というほど地元の流れを組んだ変わり種らしい。興味がある人はこのシリーズを読むことをおすすめします。

その「黒石寺」で毎年2月に「蘇民祭」なるものを開催するのですが、さっきテレビでみていたらこれがちょっと騒動を醸し出しているんですね。

蘇民祭ポスター JR「掲示だめ」(2008年1月9日)

このお祭り、真冬にふんどし一丁の男達が裸で「蘇民袋」なるものを取り合いその年を占うんですが、ちょっと全国的にみてかわっているんじゃないかな。で、その告知ポスターが今年に限ってJRから「張っちゃダメ」といわれたらしい。それがすごい騒動になっていて、全国区のテレビで取り上げられているもんだから逆に注目を浴びてしまっているようです。

で、どこがダメかというとポスターに写っている「髭もじゃ+胸毛」の方がよくないと。なんじゃそりゃ。ふんどし姿の人がダメなわけじゃないのね。これってお祭りの真っ最中ってふんどしすらとれてしまうほど激しらしいので、そういう写真が掲載されているというのならわかるけど。

まあ、逆に「蘇民祭」に参加したいという人も増えたというし、そんときにきてくれた人がみうらじゅんがぐっときた「東北の仏」を見てもらえると、かなりマニアな組み合わせでおすすめだと思う。地域活性のために一役買ってくれるといいなあ。

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