フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
渋谷区南平台に9月にオープンしたパン&ビストロのお店。ディナーは10月からスタートしているそう。この辺りは去年まで通っていたのですが、こんな素敵なお店ができたんですね。朝はモーニングや焼きたてパンを、ランチからディナーまで楽しめるとのこと。今回はディナーでお伺いしました。
フランス国旗を目印に厨房が見える赤い外観の奥が店内に。外には居心地の良い赤いソファーがありワンコもOKとのこと。店内もゆったりとしており、木目調のナチュラルなインテリアに間接照明とオシャレ。イメージはパリにあるブルックリン風のカフェ。隠れ家にはぴったりの雰囲気です。
この日は「お任せコース5000円」をいただきました。
ワインはフランスランドックの「Ch. Coulon Corbières Blanc」で乾杯!
葡萄はルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン。ルーサンヌ特有の甘い香りにグルナッシュブランのスッキリとした後味にゆるゆるとカジュアルに飲めるタイプ。
「淡路島玉ねぎ・ずわい蟹」
甘い玉ねぎのムースにしっかりしたずわい蟹やイクラの海の旨味が加わり、上品な仕上がり。
紫蘇や青ネギなどの薬味が和モダンな雰囲気をかもし出します。
「昆布締め寒八」
皮目を炙ったカンパチに付け合わせにシャキシャキインゲンやトマトの組み合わせ。
アクセントの柚子の香りが鼻を抜け、余韻が爽やかな一品です。
「南平台ブレッド」
こちらの地名がついた食パン。もちろん持ち帰りで600円で購入できます。
国産ゆめちからに天然の白神こだま酵母を使い、白神山地の水、発酵バターとこだわりの材料。
ほんのり甘く優しいパンは癒される味。
「大分イトヨリ・根室鱈白子」
旨味のしっかり詰まったイトヨリと旬の濃厚な白子、それらをポワレしたものにトマトとバターのソースで仕上げています。ホワイトアスパラやほうれん草の素材の甘さもまたいいバランス。
「塩ブラン」
こちらはふすま粉を使っており、糖質はカットで食物繊維たっぷりなパン。食感はしっかりめ、シンプルな塩味と食事をグッと引き立ててくれます。
「岩中豚・柚子胡椒」
シルキーな肉質の岩中豚はほんのりとピンク色のレアな火入れ。それを柚子胡椒でさっぱりといただきます。肉の甘さを感じられる仕上がり。付け合わせの九条ネギやインカのめざめもまたいい塩梅です。
「和三盆糖」
しっかりめの食感のブラマンジェにフルーツを散りばめ、きな粉で仕上げております。和三盆の優しい甘さが心地よいです。
「コーヒー」
香り豊かなコーヒーはこだわりのCQI認定のQグレーダーが選んだ生豆100%使用。すっと身体が喜ぶコーヒーです。
全体的にお料理は和テイストで素材を生かした繊細なスタイルで、すごく食べやすく好みでした。もう少しワインのペアリングがあるともっと良くなると思います。シェフはRED U-35などに入賞経験もある若手の池田シェフ。これからお店と共にどんな進化をされるか楽しみですね。
ちなみに店名の「セブンクローバー」の意味は「無限の幸せ」。エントランスにあるこの店名のプレートは水晶が埋め込まれており、見えないところにもこだわりがありました。
かっこいい空間に素材にこだわったお料理、そしてモーニング、ランチ、ディナーと時間を変えて楽しめるのもかなり使い勝手がいいですね。 美味しいものをゆっくりといただきたい時にオススメです。