フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
9月上旬にオープンした狛江駅前のイタリアンにランチでお伺い。向ヶ丘遊園の人気店ヴァリアンテのオーナーが仕掛けるカジュアルな姉妹店です。 駅からすぐなのですが入り口がちょっとわかりづらく、松屋の隣みずほ銀行が入っているビルの3Fとなります。(ちなみにエレベーターはありません。)
階段を登り、お店の中に入ると黒を基調としたシックでカジュアルな作り。カウンターとテーブル席、そしてテラスもあるようです。
ランチ営業は9/22からスタートされたようで、ヴェネト州の郷土料理をアレンジした内容になっていました。さすが、ヴァリアンテのこだわりがここでも遺憾無く発揮されているようです。ランチはパスタランチか、コースの2種類。せっかくなのでメインがついているコースにしました。
ランチコース 2400円(税別)
前菜、パスタ、フォカッチャ、メイン
前菜は「セルバチコのインサラータ、秋刀魚のサオール、バッカラマンテカート 白ポレンタ」。
秋刀魚のサオールは季節感があっていいですね、ポレンタも滑らかでホッとする味。
そしてお料理に合わせるのはナチュールワイン。ワインの品揃えもちょっとマニアックで心踊ります。
最初にいただいのが、スロベニアのオレンジワイン。
「Malvazija 2015 /Vina Čotar」
葡萄はマルヴァジア、エレガントで複雑な力強い香りに、フレッシュさとミネラルがあり旨味も感じられる。でも個性は強すぎずにちゃんとお料理を引き立てる感じです。
パスタは「ビーゴリ・イン・サルサ」
ビーゴリという、太いスパゲティ状の手打ちパスタに玉ねぎのシンプルソース。しっかりとした食べ応えです。ヴェネトではクリスマスの時に食べられることが多いみたい。かなりディープなパスタがランチからいただけます。
メインに合わせて今度は赤に。
「Luc Sébille Chinon Les Débonnaires」
フランスロワール、葡萄はカベルネフラン。このワインもちょっと複雑な旨味があり、熟した赤い果実のニュアンスとバランスの良い絹のようなタンニンで飲み口はいい感じ。
メインは「ホロホロ鳥 ぺヴェラーダソース」
柔らかく繊細なホロホロ鳥に秋トリュフをスライス。内臓を使ったぺヴェラーダソースとの相性が抜群!久しぶりにおいしいホロホロ鳥をいただきました。
ランチはこれからもエリアを絞って、郷土料理シリーズで楽しめるみたい。こういうイタリアンはかなり好みです。夜もワインのあてが200円からと地元のお一人様も気軽に使える価格帯も嬉しいところ。
郊外だからこそできるお手頃感と本格的なイタリアンを楽しみたい時にオススメです。