フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
飛騨高山2日目のランチは古川にある料亭旅館へ。ランチだけでも楽しめるということで行ってきました。
川のほとりにある建物はかなり趣があり、落ち着いた雰囲気。中に入ると待合場所も広々としています。
こちらは地元の方の冠婚葬祭などで集まる際にもよく使われるそうで、この日は大広間は満席。ということで蔵を改装した部屋に案内されました。こちらは喫茶スペースなどで使われているみたい。
ランチの予約の際に本当は「薬草会席」をいただきたかったのですが、こちらは2人からとのこと。一人だと「ミニランチ会席3000円」になるとのことで、こちらをいただきました。
まずは前菜5品。山葡萄ジュースにトマトと大麦のコンポート、ウニとオクラのゼリー寄せ、カニとワカメの酢の物、エビやナス、とうもろこし、枝豆の盛り合わせなど。地元の旬の食材を使ったものです。
そして来るときに「古川観光ヤナ」というところがあり、どうもこの辺りは天然鮎が美味しくいただけるとのことで、あ〜、鮎食べたいなあと思ったらなんとコースにも出てきました!これは嬉しい。
「鮎の塩焼き」
ふっくらとした鮎はパリッと炭火で塩焼きに。とにかく雑味のない綺麗な味わいで、内臓の苦みもなんだか甘い。やはり旬でとれたてな鮎は格別です。
揚げ物は天ぷら。薬草とキス、ししとうをお塩でいただきます。薬草は天ぷらのみでしたが、苦みのある味わいが身体に効きそう。
そして赤米にお味噌汁、お漬物。素材が一つ一つ美味しいので、シンプルなお料理だからこそ、なんだかホッとします。
デザートはブラウニーとアメリカンチェリー。最後はなぜか洋風ですが、甘いものでしっかり締めました。
ちなみに蕪水亭のご主人は「NPO法人薬草で飛騨を元気にする会」を立ち上げ、飛騨の薬草の普及に積極的に行っているとのこと。こうやってお料理で体感できるのがいいですね。次回はやはり「薬草会席」をいただいてみたいです。
川のほとりにある、料亭旅館。お食事だけでも楽しめるので、高山からちょっと足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?個人的に古川の街は古民家も多く、水路で優雅に鯉も泳いでおり、ゆったりしている雰囲気が好き。
街の雰囲気と地元の旬の食材を落ち着いてゆっくりと楽しみたいときにオススメです。