フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
大人気のナインストーリーズさん、しばらくの休業を経て営業を再開しています。ただし、完全予約制で人数は制限されているようです。 様子を見つつお伺いしようと思っていたところ、ちょうど8月が誕生日だったので、誕生日ランチでお伺いしてきました。
ランチの時間は明るい光が入って本当に気持ちがいい、肩肘張らないマイペースな雰囲気がお店の魅力の1つだと思います。
とりあえず1杯。誕生日ですし、ここは昼シャンでしょう。
「Champagne Baudvin Brut Evidence」
ナチュールのシャンパン。ライム、グレープフルーツ、シトラスなどの清涼感のある香り、果実味豊かで適度な酸があり、とても飲み心地が良いです。
ランチコースは2800円のお任せ。アミューズ、スープ、前菜、メイン、コーヒーがついています。
アミューズは「鰯のカルパッチョと焼き茄子のムースのタルト」
一口でいただけるサイズで、ナスのムースはシャーベット状でひんやり、その上にイワシと小さくてもかなり手が込んでいます。
そしてシェフが注ぎにきてくれた「鰯の骨と焼き茄子の皮のスープ」。お出汁の旨味と深みにナスの味が融合され、身体にすんなりしみ込んでいきます。このスープ、かなり好み。
「とうもろこしの冷製ポタージュ」
相変わらずのビジュアルに、複合的な味の要素がしっかり詰まっています。
チーズのチュイールの上にポレンタ、フォアグラのムース、サマー・トリュフ、マリーゴールド。中のスープはとうもろこしの甘く優しい味わい。単体でも楽しめるのですが、このチュイールの上と組み合わせるとより複雑な味わいを楽しめます。
「リョクチクのベニエ イカスミのソース」
台湾でもいただきましたが、夏が旬のたけのこのリョクチク。イカ墨ソースをつけてクレープのような層にして油で揚げている一品。ソースは2種。甘い筍をこんなビジュアルに仕上げるなんて、クリエイティブですね。筍大好きなので、このお皿はびっくりしつつ美味しくいただきました。
「アマダイの鱗焼き カブのスープ」
メインはお魚で。パリパリした鱗に丸くくり抜いたカブ、そこにグリーンのカブのソースとカブを2段階活用。肉厚のアマダイを優しくカブのスープが包み込む、心地よいハーモニー。
デザートは追加で「モモンブラン」を。
食後なのでフルサイズは少し多かったので、クリームを少なめにとオーダーしました。
小さくても可愛いスイーツは誕生日プレートに!フレッシュな桃とソルベそして甘さ控えめのクリームが桃の風味を引き立てています。夏らしいスイーツ!
もちろん、スイーツと共にコーヒーも。誕生日にふさわしい、華やかで完璧なランチでした!五感で楽しめるお料理はやっぱり美味しいな。
相変わらずシェフの創造性とクオリティは流石の一言。しばらくの休業を経て、ゆっくりと再開されているのもちょっと安心しました。ただ、まだまだ人手不足は解消されておらず、この日もヘルプでグリ(今はアエルにいらっしゃるとのこと)にいらした方がサポートにいらしていました。
近々新しいスタッフの方も入るそうで、徐々に本格稼働となるでしょう。ただし、現状は完全予約制とのことで、お伺いする際には必ず確認の上、予約をしてお伺いしてくださいね。
相変わらずの素晴らしいお料理たち。また近々お伺いします!
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昼総合点★★★★☆ 4.0