フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
高津にある予約困難店の潟潟ヤさん。常連の友人に御誘いいただき、お伺いしました。ちなみに年内の予約はもう満席(5月時点)とのこと、さすがです。
店内に入ると鉄板焼きがどーんとあり、カウンターにテーブルセッティングしており、準備万端。
日本酒がメインにお店なのですが、最初にビールが飲みたいとお伝えしたらスコットランドのBrewDogが出てきました。
「BrewDog Slot Machine Red Rye IPA (ブリュードッグ スロットマシーン レッドライIPA)
」。フルーティな香りに、キャラメルのようなコク、骨太で複雑なモルトビルとホップビターがとても絶妙ですね。
お料理はお任せの創作料理で。こちらのお料理はもともと中華料理のシェフということで、中華風かと思いきや、旬の食材をその時のインスピレーションで作っていらしゃるとのことで、2度と同じ料理は出ないそうです。まさに一期一会なお料理ですね。
前菜は鱒寿司、トウモロコシ、おいもだったと思います。鱒は表面を炙って香ばしくなっています。
日本酒もお任せで色々出てきます。
「花巴 山廃純米大吟醸 スプラッシュ 活性にごり生原酒」
しゅわしゅわとした微発泡に山廃で造る爽やかな酸とジューシーな味わい。最初からクイクイ飲めちゃいます。
しじみのスープ
島根産の大ぶりなしじみを80度の火入れで半生状態。柔らかくみずみずしいしじみが印象的。
お刺身はイカとカツオにカラスミがかかっております。日本酒のためのアテですね。
あん肝の煮こごり
とろけるようなあん肝の優しいお出汁の煮こごりがとても上品な味わい。
日本酒はすでに何種類も飲んでいますが、覚えているものをご紹介。
「竹雀 山廃純米無濾過生原酒 雄町」
雄町米の旨味と上品な酸味、バランスが良い味わいで旨ジューシ。キレもすごくいいですね。
そして本日のレア酒飲み比べ。
「神韻(しんいん) 99 純米酒 無濾過生原酒」
ひのひかりを使用。「麹歩合99%・2段仕込」で醸造した純米酒の「もろみ」を荒濾ししただけで瓶詰した活性にごり酒。白ラベルは通常流通しているもの、透明度が高い黒ラベルは確か白ラベルの上澄みだった記憶。。白のほうはもろみの香りに、クリーミーな甘酸っぱさでマッコリのよう。黒はジューシーさは一緒ですが、もう少し飲みやすくさっぱりとしていました。
ホタルイカの塩辛
お店でつくった出来立てホヤホヤな塩辛。イカもフレッシュで柔らかく、爽やかな味わい。
エビの春巻き
エビの美味しさがシンプルに伝わる春巻き。下にタルタルのようなソースがあったような。。
天然うなぎの鉄板焼き
やっと目の前の鉄板を使う料理が。太く大きな行きたうなぎを目の前でさばいていただき、鉄板でじゅうじゅうとしたもの。うなぎは蒲焼のイメージですが、鉄板焼きで旨味を閉じ込めうなぎの脂の甘さが感じられる一品。肉厚感や食感までもワイルドに美味い。
パテのサンドイッチ
お肉の種類は失念。濃厚で繊細なパテはワインにも合いそう。(実は時々ワインも挟んで飲んでおりましたw。)
鳩のお料理
鳩の色々な部位を、グリルしてからお出汁を合わせたのかな?お肉の他に、内臓は頭なども入っておりました。フレンチのような繊細な一皿。
「義侠長期熟成酒 若水1993」
20年寝かせた古酒もいただきました。カラメル、キノコ系の熟成の深みや複雑さを感じつつも透明感があり、甘さも感じます。奥深い味わいにうっとり。
アスパラと?の組み合わせ。この辺に来ると記憶が曖昧に。
ハマグリそば
ハマグリの濃厚なお出汁にハマグリときのこ、トリュフオイルかな、、でとても香り高い締めのおそばに。飲んだ後にもいいですが、普通これだけ食べにきてもいいくらいです。
アメリカンチェリーとメロンのケーキ
最後はフレッシュなメロンとチェリーのケーキ。色合いも可愛く、フルーツの美味しさが引き立ちます。
最後はお料理もお酒ももう何をいただいたかわからないくらいでしたが、どれも美味しかったです。
お料理と合わせていただいた常温の日本酒たち。冷やすより香り、深みがわかるので常温がいいとのこと。確かにしっかりと日本酒の味わいを感じられていいですね。
なかなか予約を取るのは難しそうですが、次回もどなたかのご縁で行けるといいなあと思います。
一期一会なお料理と素敵な日本酒のマリアージュを楽しみたい時にオススメです。