フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
今のオフィスから数分のところにある「ロウホウトイ」。昼はいつもお弁当がすぐに売り切れて、お店をやっているかどうかわからない感じなんですよね。ですが夜はここのところ、グルメの方が貸し切りできているようで、常に予約でいっぱいのようです。こちらの常連さんの仕切りで初めてお伺いしました。
入口ですが、やはり電気はついてるけどちょこっとシャッターが閉まってる。予約していないと素通りですよね。
この日は常連さんが黄ハタの姿蒸しを入れてのコース5000円で予約してくださいました。
ビールで乾杯した後は紹興酒。これがまろやかで飲みやすく、ビールのようにスルスルと飲めちゃいます。
さてお料理ですが、まずは「ピータン豆腐」。お豆腐にソースになったピータンがかかっています。全体的に滑らかな口当たりた心地よい。
「天使のエビ紹興酒漬け」
紹興酒をしっかり吸っているにも関わらず、甘みと旨味がしっかりしたえび。頭まで丸々いただけますね。
「エノキ、アスパラ、プチヴェールの素揚げ」
本当にシンプルな素揚げなのですが、野菜の甘みや旨味、そして苦みがしっかりと味わえ、シンプルに美味しい。特にエノキの素揚げはずっとつまんでいたいほどでした。
「チャーシュー2種 」
ピンクの方は広東風の焼き豚でお醤油とはちみつで味付けかな。こちらは馴染みがありますね。もう一つは山わさびでピリリとお肉が引き立つタイプ。どちらもジューシーで食べごたえがあります。
「中華パンの合鴨と湯葉包み」
ふかふかの中華パンには甘いタレで焼いた合鴨と湯葉。組み合わせも面白いのですが、食べやすくって飲茶みたい。
本日のメイン「黄ハタの姿蒸し」。
幹事さん曰く、香港で食べたらこの値段じゃ食べれないよ、というくらいの高級魚。その白身の美味しさを全面に引き出して甘辛いタレと薬味でいただきます。後から追加でいただいたご飯と合わせて、なんとも幸せなお味。
「黒酢の酢豚」
食べやすい大きさの豚肉のみの酢豚。使っている黒酢が多分違うんでしょうね、まろやかな酸味の黒酢が後を引く美味しさ。
締めは「キノコともやしの正油焼きそば 」
香港に行った時の本場の焼きそばの味を思い出しました。細麺にお醤油だと思うのですが、シンプルですごい好みの味なんです。
デザートは「栗入りココナッツミルク」
甘いもので締めれるのは嬉しい。まろやかでコクがあってすっと身体に染み込んでいきました。
こちらはシェフ一人、マダム一人の2名体制。マダムは身体が少し不自由なので、喋りを担当されていました。またそれが愛嬌があって皆さんに愛されているようです。
この日のお会計は一人8000円くらい。あれだけ紹興酒を飲んだのに、かなりお手頃でした。
後日、ランチのお弁当を買いに12時前にきてみると、ラスト1つ。マダムにこないだ美味しかったよとお伝えして、500円のお弁当を持ち帰りました。お弁当もお得すぎてすぐに売り切れちゃうようです。
夜も貸切じゃなければ、入れるよとはいっていましたが、何度か夜見に行ってもやっぱり貸切。職場から近いのでふらりと立寄りたいと思っているのですが、改めて予約をしないとダメそうですね。
白金で本格的な広東料理をお手頃価格でいただける、小さな名店。夜はダメでもランチのお弁当はまたちょくちょく買いに行きたいと思います。