フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
以前から湘南エリアの友人に噂を聞いていた「鮨 近藤」。友人が予約を取ってくれたので、週末にプチ旅行気分でお伺いして来ました。
場所は本鵠沼駅からすぐ近く、品よくひっそりとあります。
店内に入るとすっきりとしたカウンターに、温和な大将がお出迎え。奥には個室(テーブル席)もあるようでした。
お鮨はコースが3種類、ネタやボリュームでお値段が違うとのこと。初めてなので真ん中の8000円のお任せをお願いしました。
最初はビールで少し喉を潤した後、やっぱり鮨は日本酒に限るでしょう。
コースの前半はおつまみたち。
「なまこ」
コリコリの食感をポン酢でさっぱりと。
「ヒラメ、カズノコ、平貝」
ピカピカの食材たちはお塩とわさびがよく似合います。
そして生きているヤリイカが目の前に!大将が手早くさばいてくれました。それれにしてもイキがよく美味しそう。
イカそうめん的な細さにさばいてくれて、出してくれました。透明感のある白い姿が美しく、コリコリで旨味が詰まった味がたまりません。素材の良さがすごくわかります。
ゲソはボイルして。これも甘みがあって美味しい。
「毛カニのほぐし身」
甘くてうまいカニとみそ、最高の日本酒のアテ。
こちらは焼いて出してくれましたが、名前は失念。
ししゃもだったような気もします。
ここからが握りがスタート。まずはマグロ2種。
「赤身」
シンプルにネタ勝負の赤身。
「中とろ」
こちらもネタそのままのうまさが味わえます。
握りを食べて思ったのが、好みのシャリ!酸味と甘みのバランスが良くしっかりしており、ネタとの相性もいい。こういうしゃりが好きなんです。写真を撮れなかったのが、「ウニの手巻き」。これも絶品!
「きんき」
皮目をあぶってくれました。脂がのっていて濃い旨味。
「コハダ」
酢飯にピタッとあうコハダ。光ものは苦手ですが、こちらのは好き。
「春子鯛」
仕込みが大変なネタですが、ちゃんとした仕事で美味しくなっていました。
「ホッキ貝」
北海道らしく甘みの強いホッキ貝。
「金目鯛」
軽く熱を加えている感じでした。ほろりとしたネタがいい。
「生のりの味噌汁」
生のりの磯の風味がしっかり味わえる味噌汁。
「アナゴと玉子焼き」
ふんわり穴子に甘いタレ、酢飯の組み合わせとやっぱり穴子は好き。
とにかく色々バランスがいいお鮨屋さんですね。シャリは酢が効いており、ネタとの味のメリハリのバランスがよく、おつまみにも旬のネタをバランスよく出してくれる。その上、お値段もお手頃。北海道出身の大将だからこそ仕入れられる北海道の旬のネタが本当に素晴らしかったです。
北海道スタイルのお鮨を湘南エリアで気軽に楽しめるのは、かなり嬉しい!また季節を変えてお伺いしたいと思います。