フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
奥渋エリアは渋谷といいつつ、かなり落ちついていて好みの場所。隠れ家的な気になるお店も点在しているし、何といっても歩いて帰れるのが嬉しい。久しぶりにあう友人が奥渋にオススメのお店があるということで、お伺いしてきました。
場所は行き慣れている私でも1本道を間違えてしまいました。アフリカ料理のロス・バルバドスの入っているビルを抜けてとなりのブロックといえば分かりやすいかな?
店内は居心地のいい音楽とカフェ風なインテリアでカジュアルです。肩肘張らずにゆったり食事ができそうです。
とりあえず生ビール「カールスバーグ」で乾杯!
お料理はビストロ的創作料理。シェフが和食出身とのことで、和洋折衷で和テイストな要素を入れているそう。お任せ料理をおききしつつ、注文しました。
「前菜盛り合わせ」
牡蠣のオイル漬け、クリームチーズの味噌漬け、パテカン、鶏むねのハム、牡丹鯛のカルパッチョ、キャロットラペ
少しづつ前菜を盛り合わせてもらいました。どれも美味しいのですが、牡丹鯛のカルパッチョの素材が抜群によく、びっくり。お店のカジュアルな雰囲気とはちがい、素材にこだわり、そして素材を生かすような優しい味つけなんです。
「おまかせサラダ」
グリーンな葉ものがメインのシャキシャキサラダ。ドレッシングが酸味と旨味のバランスがいい。
こちらの優しい味わいの料理には日本酒を。神戸のレアなお酒があったので、そちらをいただいてみました。
「仙介 純米大吟醸 無濾過生原酒」
神戸灘の泉酒造のお酒。爽やかでフルーティーな香と、ふくらみがある旨味、上品で綺麗な味わい。美味しいお酒。
「ブイヤベース」
大ぶりなエビ、真鯛、ムール貝など魚介の旨味がスープにしみ出しており、濃厚なスープがすべての具材をまとめあげております。魚介も食べ応えがあり、真鯛は火を入れてもふわふわで美味しい。
メインのお肉はこちらのスペシャリテ「豚ヒレカツ 」
低温料理でゆっくり火をいれたお肉は、かなりレアで柔らかい 。衣も軽く上品についており、大葉とミョウガのバターソースや葉山葵、お塩などお肉を色々な味で頂けるのもいい。揚げ物なのでちょっとでいいかもと思っていたのですが、気づいたらしっかりと頂いておりました。
先ほどのブイヤベースのスープをつかった大麦のリゾット。大麦の食感が心地よく、キノコなどもいれていただき、旨味を増したリゾットに大満足。
「デザートの盛り合わせ」
チーズケーキ、ガトーショコラ、さつまいものタルト
チーズケーキとガトーショコラには豆乳を使っているためか、かなり軽めで優しい甘み。甘いのが苦手な方も美味しく頂ける感じですね。タルトもさつまいもの優しい甘さを引き出しており、どれも品のいい味となっていました。
お料理は全体的に素材を大事に生かしており、丁寧な仕事と上品で優しい味づけ。お酒はクラフトビールや日本酒、日本ワインなども合いそう。イマドキな和洋折衷ないいバランスだと思います。
音楽のセンスもよく、居心地もよく、隠れ家的な雰囲気もも気に入りました。渋谷から少し歩きますが、ゆったりとセンスよく美味しいお食事をしたいときにおすすめです。