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ほどよい距離感の接客と日本酒にあう小粋な料理。夫婦で営む落ちついた和食屋さん。@松濤はろう

フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。

先日の日本酒のレセプションの帰り、和食な頭になっていたので以前から気になっていた「松濤はろう」へ。入り口を入ると「うちは日本酒の飲み屋ですが大丈夫ですか?」との確認が。どうも間違って入ってこられる方がいるとのことですが、私たちは問題なし(笑)。9時過ぎだったので、すでにお料理が少なくなっているのでお任せでもよければということで入りました。

松濤はろう

店内はカウンターと奥にテーブル席が1つのこじんまりしたいい感じ。少し食事はしていることをお伝えし、お任せでお料理を出してもらうことに。

お通しは「自家製クリ入りがんも」。上品なお出汁の中にふんわりとしたがんも、その中には栗やきくらげが入っていて、秋を感じるがんもですね。

松濤はろう

最初の日本酒は秋田のお酒「天の戸 夏田冬蔵 純米大吟醸 吟の精」。
稀少品種「吟の精」を使っておりかなりレア。スマートなキレにフレッシュな味わい、そして大吟醸ながらも深い旨味を感じる。これは料理にあういいお酒。

松濤はろう

お料理はお任せなので、正しい料理名は分かりませんが雰囲気で。

「茄子の煮浸し ウニのせ」
上品なお出汁に煮込まれた茄子。その上にウニととんぶり、そして山葵がきゅっと締めてくれます。

松濤はろう

「柿の白和え」
白和えとフルーツは合いますよね。食感とこうばしさにクルミがはいっており、フルーティさとコクと香ばしさで日本酒だけでなく、ワインにも合いそう。

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「白味噌の牛すじ煮込み」
白みその甘さとまろやかさで意外と食べやすい牛すじ。でも白いご飯が食べたくなる!

松濤はろう

次の日本酒は温かい料理に合わせてぬる燗で。
「播秋 奥播磨 山廃純米 山田錦五拾五」。秋の生酒をぬる燗でじんわりと。この日は丁度雨で肌寒かったので、身体にしみわたります。

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「穴子の牛蒡巻き」
じっくりと焼き上がった穴子に、ごぼうの食感と風味、そして山椒のピリリとしたアクセント。

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「塩むすびとみそ汁」
最後はシンプルにご飯とお味噌汁。塩むすびは目の前で女将が握ってくれました。さきほどの牛すじの煮込みと合わせていただくと、より白飯が美味しく感じました。

松濤はろう

カウンターにご夫婦おふたりで、じっくりと料理をする姿はどこかほっとします。必要に応じた接客も程よい距離感。お酒に合わせた一工夫あるお料理は、どれも品がよくかなり好みでした。 デートやちょっとした会食など、落ちついて日本酒をいただきたいときにおすすめです。

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