フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
SNSなどの口コミで火がついた板橋にある「鮨まつ本」。なんといっても握りとつまみが各10品で8000円とコスパで大人気に。土日は2部制で18時からと21時からなのですが、偶然こちらのtwitterをみていて21時にキャンセルがでていたようなので、当日電話をして一人でふらっと行ってきました。
カウンターのみの店内は私を含めて5人。2席ほど空いていたので、この日はまだ空きがあったようです。最初の飲み物はもちろん日本酒から。だってお鮨ですからね。日本酒は30種類以上あるそうで、今回はお任せで出してもらうことに。
「手取川 秋・純米辛口 生詰」。
石川のお酒。爽やかな香り、芳醇な味わいは夏を越えて熟成感が出ております。
早速コースのスタート。おつまみと握りがだいたい交互に10品づつでてくるそうです。数が多いので感想はあまりなしでお写真でお楽しみください。
「焼きなす ポン酢ジュレ 」
焼きナスとともに、ミョウガやオクラ、マイクロトマト、長芋、シソの花などキラキラした組み合わせ。
「ヒラメ・真鯛」
白身の食べ比べ。
「石垣貝(握り)」
「マカジキ燻製 子メロンの浅漬け」
寿司屋の生ハムメロンをイメージされたとのこと。
「金目鯛(握り) 」
昆布じめだったと思います。
「金目鯛の酒盗とマスカルポーネ」
中に金目鯛の酒盗が入っており、マスカルポーネとの組み合わせがいい。
「澤屋まつもと 純米酒」
口当たりよく酸味がキリリと軽快。さっぱりキレもよく辛口純米の安定した味わい。
「鰯のすじめ(握り)」
肉厚で脂がのっておりました。
「鱧 松茸 」
贅沢な組み合わせ!秋を感じるおつまみでした。
「白いかとウニの塩辛(握り) 」
中味は見えませんが、中にウニの塩辛が!なんと贅沢でお酒に合う握りなのでしょう。
「白子ポン酢」
この辺りからお腹がいっぱいになってきて、シャリは小さめにしてもらいました。
「新サンマ キモ裏ごし(握り)」
塩辛や酒盗、肝などを上手に使われてますね。実はこの日初秋刀魚かも!
「純米酒 勝駒」
富山でまじめにつくっている酒蔵さんのようで、かなり数量限定のレア酒らしい。そういう真面目で美味しいお酒を出してくれるのがうれしい。
「空芯菜のおひたし」
「赤身(握り)」
「中トロ(握り)」
「ノドグロ(握り)」
炙ったのどぐろは脂がのっていて、ホント美味しい。
「生牡蠣の昆布締め(握り)」
「ミョウガ溜まりづけ 」
「花邑(はなむら) 純米吟醸 雄町」
秋田のお酒ですが、山形の銘酒「十四代」の高木社長からの異例の技術指導が行われた希少酒とのこと。甘くて酸がしっかりしていて、なかなかいいお酒。
「シメサバ (握り)」
「生海苔の茶碗蒸し」
「カワハギとキモ(握り)」
また肝入りの握り。日本酒好きな大将のセンスが素敵です。
「ムラサキウニとバフンウニ(握り)」
やっぱりウニはムラサキウニが好き。
この前に「新いくら(握り)」があったのですが、写真とりわすれ。かなりお腹がいっぱいになって、おりました。
「穴子(握り)」
ふわふわな穴子で口の中でとろけました。
「トロたく(巻物) 」
ご飯ほぼ半分です(笑)。お腹いっぱいでも、是非味わって欲しい巻物です。
「みそ汁」
「玉子」
プリンのような口当たり滑らかな玉子。玉子はあまり好きではないのですが、こちらはデザートみたいで好み。
「ほうじ茶のフラマンジェ」
最後に洋風なデザートが。滑らかでミルキーな口当たりで、お茶にもちゃんと合いました。
噂通り、かなりボリューミーで大満足な内容でした。全体的な印象は握りのシャリはかなり優しい感じで、さびも優しめ。ネタは大きく、旬のものを出してくださいます。またつまみは色々工夫されていて、薫製にしてみたり、内蔵をうまく使ったり、マスカルポーネのような洋風な食材と使ったりと変化があり、日本酒とのマリアージュもかなり秀逸。
日本酒のそろえも素晴らしく、レア酒などもなにげに置いてあるのもいい。大将はかなり物腰柔らかで丁寧。でも色々挑戦しつつ、お客さんを楽しませよう、満足させようという心意気も素敵でした。
すでに予約がとりづらいようですが、ドタキャンもあるようなので、気になる方は是非twitterもチェックしてみてくださいね。
鮨 まつ本 @sushi_matsumot
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