フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
友人が以前いっていたのをみて、札幌に行ったら絶対行こうと思っていたお寿司屋さん。「ミシュランガイド北海道2017」では星なしのおすすめ店になっているようです。最寄り駅は札幌からふた駅の「琴似駅」。駅近なのですが、ちょっと分かりづらいビルの1Fに入っております。
店内はカウンター7席のみとこじんまり。穏やかな大将が出迎えてくれました。
まずは生ビールから。この日は札幌で35℃だったので、やっぱりビールが飲みたくなります。
こちらはお任せで北海道の旬のものを出してくれます。お通しは蛸でしたが、写真とり忘れ(笑)ここから前半はおつまみたちがオンパレード。
「しまえび」。ぷりっとした味のつまった海老。
「ソイ」。東京だとあまり聞きませんが、北海道の鯛ともいわれている白身魚。上品できめの細かい味わい。
支笏湖 の「ひめます(チップ) 」。こちらも北海道ならではのネタですね。繊細な赤味は穏やかな旨味がつまってます。
ビールの後はもちろん日本酒で。ぐい飲みを選んで、日本酒をいただきました。最初の日本酒は大好きな宮城の「伯楽星」。軽やかで飲みやすく、おつまみに合わせていただきました。
「つぶ貝」。少し炙っていたので、香ばしさと旨味がぎゅっとして日本酒に合います。
「甘エビ」。甘く濃厚、そして爽やか。
小樽湾の「まいか(スルメイカ)」。ピカピカできれいなイカにも旨味がたっぷり!
イカに合わせるのは、鰹節、山葵、ネギを混ぜたオリジナルなお醤油。ピリリと味が引き締ります。
根室の「花咲ガニ」。身がプリプリしていて、大ぶり。そして味も濃い!
日本酒は2種類目。福岡の「純米酒 田中六五」。フルーツの香りがあり、まろみのある味わいで、甘みも感じます。穏やかなしっかり目という感じで、食中酒にぴったり。
ガリはスライスされており、お漬け物のよう。洗練されています。
箸休めに大阪・泉州の「水茄子」。じゅわっと水分を含んだ茄子はジューシーで旨い。フルーツのようです。
釧路の「イワシ」。美しい巻物スタイルに盛り上がり、ミョウガと大葉とイワシの組み合わせに美味しさにびっくり。これはお代わりしたくなる一品。
そしてここからご飯もの。まずは「ムラサキウニと馬糞ウニの食べ比べ」。酢飯の上にウニ2種類の贅沢さでどちらも美味しい。私はムラサキウニが好みでした。
「ホタテ」は不思議な切り方。肉厚なホタテを割いたような感じで、この切り方のほうが食感もよく美味しく感じますね。
「マグロ漬けの炙り」。赤味なマグロを炙って漬けて、格子に包丁が入っています。美味しさのバランスもよく、手が込んでいて仕事の良さを感じます。
「マグロトロ」。こちらはトロ。お肉のような美しい脂にとろけるよう。
「キス」。きれいな白身で爽やかな旨さです。
日本酒を追加。せっかくなので北海道の地酒「純米 吟風国稀」。しっかりとしたコクがありつも飲み口はみずみすしさも感じます。料理に良く合う淡麗な中辛口ですね。
「ホッキ貝」。ホッキ貝は私のリクエスト。貝類でホタテの次に好きなんです。肉厚で旨味の詰まった味に大満足。
「玉子焼」。カステラのような玉子焼にびっくり。ちょっとしたデザートのよう。
何か巻きますか?ということで、「とろたく」をハーフで。出てきた巻物はカラフルで目にも鮮やか、そして味も鮮やかでした。
「お椀」には花咲カニが再び。蟹の旨味とお味噌は塩分控えめでよい塩梅。
以前からブックマークしていたよかった!大将のセンスや仕事が抜群にいいと思います。また季節に合わせた北海道の旬ネタがどれも美味しく、大満足。そしてお値段がこんなにいただいて、一人1万円ちょっと。地元価格とのことですが、東京では考えられません。また季節を変えてお伺いしたいと心に誓ったのでした。