フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
この日は友人が毎年欠かさず食べに行っているという冬限定の「酸菜火鍋」をいただきに、みんなで華都飯店に集まりました。初めての訪問だったため、お店にたどり着くまで一苦労。建物の中に入って、エスカレーターで下って、どこにあるのかなと少しさまよってしまいました。
やっとの思いで到着。店内の雰囲気はラグジュアリーでオシャレですね。ロイヤルブルーを基調としたインテリアは森田恭通氏のデザインとのこと。
この日いただく「酸菜火鍋」ですが、酸菜とは発酵させて酸っぱくなった白菜のこと。その白菜を煮込んだお鍋はオーナーさん家の家庭料理だったそうです。
そんな季節限定のお鍋メニューをみんなでいただきます。最初に出てきたのは、干し豆腐、クラゲ、ワカサギの前菜3点盛り。
そしてつまみ用かな、カシューナッツ、キュウリ、お豆の煮込んだものも出てきました。
前菜をつまみながら、お酒はビールから紹興酒へ。ちょこちょこ飲んでいると、美しく並べられたお鍋の具材がやってきました。センターに酸菜、まわりを取り囲むように牡蠣や春雨、わたり蟹、豚の三枚肉、凍り豆腐が盛りつけられています。こちらの具材を店員さんが丁寧に入れてくれるのもいい。
火鍋は真ん中に置かれた炭で熱々になっており、そちらに具材を投入します。
具材もきれいに入れていただきました。火が通ったところで、お好みで醤油、腐乳(ふにゅう)、ねぎを入れて自分好みの味に。スープは具材の旨味と乳酸発酵した酸菜がバランスよく交わり、優しくそして後を引く味。いくら食べても胃に優しいんです。
そして〆はザーサイご飯に旨味たっぷりの鍋のかけていただきます。ご飯までさっぱりスッキリ美味しい味になりました。
デザートはごま団子と苺のヨーグルト。食後もさっぱりと上品に。
「酸菜火鍋」は1月から3月上旬までの期間限定。「酸菜」が厳寒の中国東北部での真冬の保存食のため、気温があがるとつくれないのだそう。穏やかな酸味と乳酸菌パワーたっぷりのお鍋で、また来年も頂きたくなるクセになるお味でした。