フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
2016年大晦日は以前から行きたいリストに入っていた、新宿三丁目にあるワインとマスタードのお店に。21時までとのことで18時からお伺いしました。
店内はカウンターメインの小さなお店。新宿なのに、とても空気が澄んでいてどこか凛としております。
ワインはオセアニアを中心としたものとのこと。まずはロゼ3種類からこちらをチョイス。
「キムラ・セラーズ マールボロー ピノ・ノワール プレステージ・ロゼ 2016」。日本人の木村滋久さんがニュージーランドで設立したワイナリー。ぶとうは葡萄はピノ・ノワール100%。しっかりしたピンク色に、イチゴ、チェリー、フルーツキャンディーのようなキュートな香り。フレッシュな酸とフルーツの風味が共存し、これすごく美味しい!
こちらのお楽しみは何と言っても店名にもなっている「マスタード」。「『ザ・パレット』タスマニアマスタード9種のテイスティング 900円」はなんとシンプルに9種類のマスタードの食べ比べ。こんなに種類があるんですね、みているだけでワクワクします。
こちらが食べ比べたマスタードたちの瓶詰め。単品でいただくのであれば、粒が入っている物が好みかな。ペーストのものはやっぱりお肉と合わせたくなります。
「色人参のキャロットラベ 800円」。こちらのキャロットラベは3色で美しい。味のアクセントはもちろんマスタードで。
「『A』ハニーローストポーク レザーウッドの蜂蜜で 1800円」。ハチミツが染み込んだお肉はしっとりとハムのよう。これにマスタードをつけていただくのですが、お肉とマスタードの相乗効果でよりワインに合う一品に。
ワインは白に。ちょっと樽の利いた白が飲みたいとお伝えしたところ、「バトル・オブ・ボスワース シャルドネ」を出してくれました。南オーストラリアのオーガニックワイン。ナッツの香りとともにフレッシュなフルーツや柑橘類の爽やかさも同居し、すごくバランスがいい。わ〜、こちらのワインセンス、かなり好み。
この日は食事というより、ワインがメインになったので、ちょいちょいつまみ系を。「シャルキュトリーの盛り合わせ」。パテカンや鶏ハムなどなどをマスタードと合わせて。ワインも楽しいけど、マスタードとお肉の組み合わせも楽しい。
そして赤も。「ダッシュウッド マールボロ ピノノワール」。ニュージーランドのピノ・ノワール。キュートさの中にエレガントさがあり、タンニン、果実のバランスがとてもいいですね。オセアニアワイン、侮れない!
「季節野菜と牛すじのポトフ 1800円」。寒い日はやっぱり暖かい物が頂きたくなります。牛すじの旨味をたっぷり吸ったお野菜をやはりマスタードをつけていただきました。
食後は「レザーウッドのハチミツとフロマージュブラン 600円」。蜂蜜の自然の甘さとフロマージュブランの優しい酸味がワインにも合わせやすいです。
マスタードとワイン、どんなマリアージュになるかと思っていたのですが、ワインが単体で美味しいので、マスタードをアテに粋にワインを楽しめるオトナな使い方ができますね。個人的にはかなり好みでした。
2016年はヨーロッパ系のワインをたくさん飲んでおりましたが、オセアニア系もなかなかいいですね!2017年はオセアニア系をもっと試してみたいと思わせてくれた、〆にふさわしいお店でした。