フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
またまた銀座に素敵なスポットができましたね。その名も「銀座プレイス」。銀座四丁目という立地、地下鉄からも直通という便利さで使い勝手もよさそうです。
そんな話題スポットの7Fにパリ2つ星フレンチレストラン総料理長ティエリー・マルクス監修のレストランが入っています。1つはガストロノミーな高級フレンチ、そしてもう一つはカジュアルラインのビストロです。今回はビストロのほうにいってきました。
カジュアルといいつつも、高い天井にテラス席、そしてオープンキッチンとかなりカッコいい雰囲気。
そしてバーカウンターもあり、一人でふらりとカクテルにフードという使い方もありそうですね。
そんな素敵な空間で、まずはシャンパンで乾杯!「N.V. Joseph Perrier Brut(フランス・シャンパーニュ)1600円」。シャルドネ35%、ピノ・ノワール35%、ムニエ30%。繊細な泡立ちにレモンピールやリンゴのアロマとバニラやシナモンのニュアンス。丸みのある味わいでバランスがいいですね。
お料理のほうですが、アラカルトもありますが今回はコースで。アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒーで6800円(税・サ別)。フランスのビストロ並みにボリュームがしっかりしているそう。お料理も楽しみです。
まずはアミューズ。「グジェールとサーモンリエットのカナッペ」。チーズを練り込んだシュー皮のグジェール、大好き!サーモンリエットは上品で食べやすいお味。
ワインを頂く際には必ずお水もいただきます。とってもオシャレなラベルのボトルはフランスコルシカ島のもの。滑らかな炭酸がお料理にも合いそうです。
前菜は「ホタテのマリネ」。新鮮なホタテを細かく刻んだ根セロリなどの香味野菜と一緒に。ホタテが大好きなので、上品な味のバランスにうっとりです。
そしてパンはこちらの看板商品でもあるブリオッシュ。何層にもなった生地の食感がたまりません。
前菜に合わせていただいたワインは「2014 SIRIUS BORDEAUX BLANC(フランス・ボルドー)700円」。ぶどうはセミヨン50%、ソーヴィニヨン・ブラン50%。色味はエレガントな淡い黄色に白い花やシトラス系フルーツの香り。フレッシュでいきいきとした味わいで、余韻の複雑さもあります。先ほどのホタテのマリネにぴったり!
お魚料理は「スズキのポワレ」。肉厚なスズキの皮目はしっかりとパリッとポワレしており、身魚のしっかりとした味わいを楽しみつつポロ葱を使ったクリームソースを合わせていただきます。とても食べ応えのある一皿です。
魚料理に合わせていただいたワインは「2015 Albarino Martin Codax (スペイン・リアス・バイシャス)850円」。ぶどうはアルバリーニョ100%。さわやかな柑橘系の香りと花や新鮮なフルーツを思わせるフレッシュな味わいで、とても若々しいワインですね。独特のふくよかな桃の香りがとても印象的。このワイン、好みです。
そしてメインのお肉料理「仔羊の煮込み白インゲン豆」。現地ではナヴァランと呼ばれているそうで、羊肉の煮込みにカブが添えられているものだそう。こちらではホロホロに煮込まれた羊に添えられたのが、白いんげんとカブとネギ。お肉の下にはパンがしかれており、素材の旨味を受け止めています。素朴なお料理ですが、丁寧に煮込まれたお料理は間違いなく美味しい一皿になっています。
お肉に合わせるワインは「2014 TAL TARINI T-SERIES SHIRAZ (オーストラリア・ヴィクトリア州)900円」。シラーズ100%。ブラックベリーやレッドベリーの熟したアロマにモカやバニラの香りにやわらかいタンニンに濃縮感!にプラムのフレーバーのフルボディでお肉に合いますね。
デザートは「タルトトロペジエンヌ」。ブリオッシュに口当たりのいいクリームをサンドした南仏サン・トロペが発祥のスイーツ。クリームはカスタードとバタークリームをあわせたもの、生地にはオレンジフラワーウオーターが練り込まれており、素朴で爽やかな味わい。なんかほっこりしちゃいます。
友人たちは「フレンチトースト」を選んでいましたが、こちらも美味しそう!最初はこちらのシグニチャーでもあるフレンチトーストがおすすめかもです。
ビストロと聞いてもっとカジュアルかと思っていたのですが、さすが銀座ということで空間もお料理もスマート。ですが、いただいたワインのお値段はとってもお手頃で、ココはビストロ目線。デートもいいのですが、一人で食事とワインをさくっとかっこよく使うのもおすすめ。
それにしてもテラス席は外国の方に大人気で、常に埋まってました。日本にいながらもどこかフランスのスマートな雰囲気を味わえる、そんなカッコいいお店です。