フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
この日は久しぶりに妹との食事。彼女の職場の近くにできたというオシャレビストロに入ってみることに。エレベーターにのったら2Fに止まらず、横にある階段の入り口から入るのが正解のようでした。
店内はグレイベースなカラーでとってもカッコいい。JBという店名が書道で書かれており、インテリアとしてもとても映えております。
蒸し暑い日はやはりビールから。「ザ・プレミアムモルツ「薫るエール」580円」で乾杯。
お料理はビストロのような、和食屋さんのようなとても個性的でお酒のアテに美味しそうな物ばかり。でも2人なのでボリュームが、、とお店の方にお伝えしたところ、量はカスタマイズしてくれるとのこと。とてもありがたいですね。
まずは先付メニューから3つほど選んだら、ちょっとづつ盛り合わせてくれました!組み合わせにもよりますが、これで880円くらいとのこと。これだったら1人できても頼みやすい。
「完熟人参と杏、クルミのラペ」。人参に杏の甘さとクルミここうばしさ、ちょっと生姜も利いており、いいバランスです。「甘々娘とうもろこしのムース 雲丹のせ」。トウモロコシの甘いクリーミーな味わいが楽しめます。
「ずわい蟹と夏野菜の煮こごり 蟹味噌ソース」。こちらはさっぱりと野菜の甘さとフレッシュさを。
冷たい前菜から「真鯛と白瓜、三つ葉のセビーチェ〜青唐辛子と香味野菜のソース〜」。こちらもハーフサイズに調整。夏らしいさっぱりとした組み合わせに、時々青唐辛子のぴりっとした辛さがアクセントとなっています。
お料理は洋風ですが、どこか和テイストも感じるスタイルなので、日本ワインに合わせたくなりました。「広島三次ワイナリー TOMOE デラウェア 780円」。葡萄はデラウェア。フルーティー感あふれる香りに、程よい酸味のやや辛口。繊細な味わいのお料理に合いますね。
温かい前菜からは「海老真丈と枝豆のガダイフ揚げ」。こちらもハーフサイズ。サクサクのガダイフの衣に和な海老真丈なおだんご。見た目はイタリアンぽくもあり、なかなかクール。
もうひとつ温かい前菜からは「牛ハツのもろみ漬けロースト」。レアな火入れの牛ハツには和テイストなもろみソースがとても合います。赤々しい見た目が食欲をそそります。
前菜なお料理をいただいていたら、今度は日本酒が飲みたくなりました(笑)。日本酒の品揃えもかなりセンスがよく、その中「風の森 純米大吟醸 秋津穂 580円」をいただきました。微発砲感があり、米の甘い香りでフレッシュな味わい、そして爽やかなラムネのようなニュアンス。単体でも美味しいのですが、こちらのお料理との相性もピッタリです。
お魚料理から「舌平目のムニエル 原木椎茸のデュクセルのソースで」。これはフルサイズで。写真ではあまり見えませんが、舌平目の下にある椎茸のデュクセルが香り高く、コク深く、めちゃくちゃお料理全体を引き上げてくれる絶品ソース。もう、これがあればお酒がいくらでも飲めちゃいます。
お肉料理もいただきたかったのですが、この日は腹八分目で〆のご飯を。「鮎のコンフィ うるかバターソース 580円」。気軽に鮎がいただけるとはかなり嬉しい。パリッとふんわりとした鮎コンに三つ葉やネギの薬味、そしてお出汁を合わせていただきましたが、とてもバランスよく美味しい組み合わせ。オトナな〆飯といった感じで、すごくよかったです。
せっかくなのでデザートもいただきました。「和梨のコンポート380円」さっぱりと梨そのものの味わいを楽しめます。「那須御養卵の濃厚大人プリン480円」は濃厚でまろやかで好みなプリン。コーヒーがいただきたくなりますね。
お店はできたばかりなので、とても明るく綺麗でクールな空間。お一人さまでも入りやすいようにカウンター席もしっかりとあります。大きなテーブルでは団体のお客さんもいて、少人数でも大人数でも使えるといった感じです。
店員さんに日本酒の揃えがかなりいいですね!とお声がけしたところ、帰りに冷蔵庫をみせてくれました。私の好きなお酒がかなりそろってあり、やっぱりセンスがいい!日本ワインも飲みたくなるお料理なので、こちらはもっと増やしてもらえるといいかなと思いました。
1人でも大人数でも使える柔軟さと和×洋のクールなお料理はまさにジャパニーズビストロ。カッコよくかつ気軽に手頃に使える、かなり注目したいお店でした。特に飲んべえな女子会におすすめです。