フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
GWは結局家にこもってばかり。そんな様子を気遣ってくれてか、友人からのお誘い。宇田川にちょっとオトナ雰囲気のイタリアンができたよということで、いってみることに。
場所はパルコの向いのコクサイビルの2F。あれ、ここって昔はもっとカジュアルなお店が入っていたイメージなのですが、こんなオシャレで落ち着いた雰囲気のお店ができたんですね。
店内に入ると白を基調としたシックなつくり。席数も結構あります。
そして何と言ってもテラス席が魅力的。初夏にかけては外で気持ちよくランチやディナーを楽しめそうです。
この日はちょっと風が強かったので、テラス席はやめて室内で。まずはビールで喉を潤します。それにしてもこの雰囲気、リゾートのレストランのような空気感で渋谷のど真ん中にいるとは思えません。
夜のコースははCENA A 5,000円、CENA B 10,000円の2種類あったので、この日は「CENA A 5000円」をお願いするとに。内容は前菜、スープ、パスタ、お口直し、主菜、ドルチェ、カフェでお料理はプリフィックススタイルでチョイスすることができます。(アラカルトでももちろん大丈夫です。)
まずは前菜は「魚介類のクルード ヴェルドゥーラソース」。真鯛だったと思いますがオシャレなソースでアレンジされて出てきました。お野菜と一緒にサラダ感覚でいただきます。
ワインは店員さんに好みをお伝えして、お任せに。最初に出てきたのが「ヴィッラ・アンジェラ・シャルドネ 900円」。マルケ州の実力派ヴェレノージが作るシャルドネ。透明感のある麦わら色、フルーティで花を思わせるフレッシュで繊細な香り、果実味に凝縮感があり、爽やかな中にもしっかりとしたコクもあります。このシャルドネ、美味しいです。
スープは「アスパラガスの冷製スープ」。アスパラが爽やかに口の中に広がります。
パスタは「ホタルイカとイカ墨のスパゲッティ・ネロ」をチョイス。見た目が真っ黒ですが、イカ墨のコクとホタルイカの旨味が間違いない組み合わせ。
お口直しは「ブラッドオレンジのシャーベット」。シャーベットだけと思いきや、中にお水のゼリーが。味と食感が楽しく、口の中をスッキリとさせてくれます。
メインのお肉が出てくるので、ワインは赤に。「ファンディーニ・サンジョヴェーゼ 900円」。イタリア・アブルッツォ州、サンジョヴェーゼ100%。最初温度を低めで出していただいたのですが、樽を使ってないのに樽香のようなコクがありサンジョヴェーゼじゃないみたい。そして温度が上がるとともに、甘く新鮮な赤い果実やブラックオリーヴの香りと共に果実味が開いていき、ジューシーでありつつもボリュームもあり、とっても美味しい!
そしてメインは「国産牛のサーロインステーキ」。焼き方はミディアムレア、ソースはマルサラソース。とても柔らかい肉質に脂の甘さ、そして先ほどのワイン、とてもいいマリアージュ。
ドルチェは「ふわふわ生地・パティシエール・生クリーム・マスクメロンが入ったロールケーキ」。生クリームが好きで頼んだのですが、思っていた以上に大きなロールケーキ。大振りのメロンがたっぷり入っており、食べ応えが十分すぎます。
友人は盛り合わせで「パンナコッタとマスクメロンのズッパ仕立て そのジェラードをのせて」。これもボリューミー、そして贅沢な盛り合わせですね。
実はこちらのお店は表参道にあったとのことで、3月に渋谷に移転してきたとのこと。シェフはキハチで料理長をつとめた方で、オシャレでありつつも、一工夫されたお料理が印象的でした。
宇田川という場所にはちょっとオトナっぽすぎる感じもしましたが、女子会やデートにぴったり。そしてこのテラスのある雰囲気は、海外からくる観光客の方がすごく好きだと思います。
ワインもお手頃ながらもお料理とのマリアージュがよく、渋谷でちょっとオシャレにイタリアンとワインを楽しみたいときにおすすめです。
夜総合点★★★☆☆ 3.7