フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
近頃の代々木八幡エリアは注目なお店が増えて、どんどん進化している感じ。そんな気になるお店の１つがこちらの「aux（オクジュアリー）」。元々はガラス屋さんだったため天井が高い造りなのですが、その構造を生かしつつオシャレな雰囲気になっています。
お店の中はカジュアルで、個性的。壁には洋服やギターが飾ってあったりとお家っぽい感じもあります。この日はご近所に住む友人たちとともにお伺いしました。
飲めるメンバーなので、ワインもボトルで。いくつかおすすめいただいた中からまずは、ヒトミワイナリーの「h3 Caribou 2015」。山形県産デラウエア100％、田舎式微発泡にごりワイン。滑らかな微発砲にデラウエア感満載のフレッシュな果実味、そして酵母の優しい旨味で飲み心地がいいですね。どんなお料理にもすごく合うタイプ。
お料理はメニュー名が個性的でいい意味でイメージが湧きづらいのですが、出てきてどれもびっくりする美しさ！まずは「３色ビーツのBousinサラダ 1380円」。ハッっとする赤のオシャレな盛りつけ、ビーツのさくさくとした食感やリンゴを煮込んだ食感の組み合わせが美味しい。
そして「そば粉ワッフル鶏レバームースのせ 1200円」。これもオシャレな盛りつけ！そば粉の香りのワッフルにコクのあるレバームース、ワインにもぴったり合います。
「くるくるケールとレタスのサラダ 880円」。普通のサラダと思いきや、ケールを少しあぶっていて、スモークの余韻がすごくいいんです。卵黄ソースもアクセントになって楽しい組み合わせ。
ワインはするっと空いてしまい、２本目は白で。「トゥーレーヌ ブラン テゼ／ピュズラ・ボノーム Touraine Thesee Puzelat=Bonhomme」。産地はフランスロワール、ソーヴィニヨン・ブラン100％。白で有名な醸造家さんのワイン。飲み応え十分なボディに、独特のしなやかな旨み。ほのかに甘くふくよかな果実味の中に骨格のある鋭いミネラルがバランスよく溶け込んでいます。これもスルスル飲んじゃいそう。
飲んべえが集まるとお料理もちょいちょいつまみ系ばかり頼んでしまいます。「本日のピクルス 500円」。お漬け物のようなピクルスでとても食べやすい。
「ひよこ豆ただ揚げただけ 400円」。ホクホクのお豆がシンプルに美味しくって、おかわりを頼みたくなったほど。
「赤キャベツとレーズンのマリネ 550円」。シンプルな組み合わせも、盛りつけは美しく、味もいい。
魚介系からは「かつお、たこ、海ぶどうのカルパッチョ 1500円」。想像していたカルパッチョの盛りつけではなく、海をイメージさせるようなそんなお皿。海ブドウが食感のアクセントとなって、楽しく美味しい組み合わせ。
そして「オレのYu-Rin-Chi 900円」。笑っちゃう名前ですが、キャベツの上にスライスされた鶏肉、辛味ソースはお皿にとサラダのような盛りつけで、品よく美味しくいただけます。
ワインは赤に。ラベルが印象的な若手生産者のワイン「蔵（クラ）ルージュ／ピエール・オリヴィエ・ボノーム VdF Cuvee KURA Rouge Pierre-Olivier」 。産地はフランスロワール、ブドウ品種はピノ・ノワール60％、ガメイ40％。香りはフランボワーズやザクロ、ピュアな果実味とフレッシュな酸、若くやさしいタンニンで飲み口もよいですね。
「岩中豚のグリル バルサミコグレイズ 1850円」。脂身がとても甘く、そして柔らかい。素材の良さがめちゃくちゃ伝わってきます。
そして「牛カツサンド 1580円」。持ち帰り用のケーキの箱に入っており、オープンしたのがこちら。演出も素敵なのですが、この牛かつがとにかくホロホロで柔らかく、かなり美味しい！ここに来たら絶対頼んでいただきたい１品。
そして〆は「鶏飯 by aux2016 1000円」。和テイストな組み合わせで、優しいお出汁と鶏がほっこりとします。
カジュアルな雰囲気なのに、料理は一手間もふた手間もかけて目でも味でも楽しめるのがホント気に入りました。ビオワインもかなり揃っているようで、お値段も5000円前後と結構お手頃。ここのところ代々木八幡でオープンしたお店の中で、個人的にかなり好みでした。
ちなみに営業時間はなんとAM4時までやっており、土日はランチも始めたみたいです。飲んべえなオトナのための、素敵空間。近所なのでまた気軽にお邪魔したいです。
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