フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
先日、月島で食事をした帰りに見つけたカッコいい立ち飲み屋さん。後から調べてみたら、店長の常松さんが有名な方のようですね。島根のご実家が蔵元で白鹿では伝説の営業マン。そんな方が選ぶ日本酒を試してみたく、改めてお伺いしました。
お店に入り、店長さんを発見!最初は飲み口のよいお酒からスタートしたいといったら、春らしい限定酒2種を選んでくれました。
日置桜 「山眠る」 純米しぼりたて生原酒(鳥取)
生原酒らしいフレッシュさと爽快感、キリリとした酸、すごくピュアで透明感のあるかわいいお酒ですね!友人は夕張メロンの香りがするといっていました。
酒仙蔵人五郎之会「開春 亀五郎 純米無濾過生原酒」(島根)
こちらは酒米の生産者や一部の酒販店、飲食店のみで作る限定酒。マスカット系のさわやかな香りと、スッキリ感のある酸味、そして骨格もしっかりしている感じ。
お料理もちょこちょこと。「ポテトサラダ 550円」は想像していたものと違い、パテのような美しさ。丸く形どったうえに、とびっこが載っています。見た目も鮮やかでカッコいい!
そして「鶏皮煮 190円」。甘くどろっとした味噌醤油な味が、日本酒にめちゃくちゃ合います。
日本酒はまた飲み比べで2種類。
「大那 純米吟醸 春摘み新酒 おりがらみ」
おりがらみらしい、まろやかな旨みと軽やかな酸のバランスが良く、みずみずしい辛口。やっぱり大那は好き。
「山形正宗 激濁(げきだく)純米吟醸にごり生酒」
複雑で芳醇な美味しい甘味でキレ抜群、「濁り」だけど辛めでシャープなのでお食事にもとっても合います。山形正宗の裏メニューとのことで、さすが素敵なお酒を置いております。
「肉じゃが 290円」。小ジャガイモにお肉を巻いて煮込んでおり、串にささってます。立ち飲み的には食べやすく、何個も食べたくなる美味しさ。お料理も一つ一つ気が利いていてすごくいいです。
「十旭日 生もと純米 改良雄町70 加水火入」
女性杜氏がつくる島根のお酒。荒々しい旨味はぬる燗(45℃くらい)でまろやかに身体にしみ込むそんな味に。
そしてこの日は肌寒かったので「酒蔵おでん 600円」も。濁ったお出汁は酒粕入りでコクと独特の旨味が広がります。具材は大根、半熟卵、こんにゃくに牛すじかな?がはいっていました。先ほどのぬる燗とバッチリ合います。
〆に「鯖わさび稲荷 400円」。お稲荷にわさびなんだ、と思いいただいたところ、ツーンとした辛味がお稲荷に合うんですね。これは家でちょっと真似しちゃうかも。
さすが日本酒の品揃えは飲み慣れた人向け、その上島根のお酒がかなり充実しているのもいいですね!お料理は立ち飲みといいつつ、見た目も味も食べやすさも考慮したものばかり。そんなお店の魅力に引かれてか、集まる方もお酒好きと思われるオトナたちが、ひとりでも2人でも品よく飲んでいたのが印象的でした。
Sake好きが集まるオシャレ立ち飲み。女性ひとりでもすごく楽しめる雰囲気なので、また近くまで来たら絶対立ち寄りたいですね。