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信州長野の日本酒にクリアなお出汁のおでんが魅力の小さなお店。@酒と魚 mocchi(神泉)

フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。

今年の冬はあたたかいですね。とはいいつつも、冬はおでんが恋しい季節。突如おでんが頂きたくなり、以前から気になっていた神泉にあるこちらへ途中下車で立ち寄ってみました。駅から徒歩1分ほど、半地下なので気をつけないと通り過ぎてしまいそう。

モッチ

入ってすくL字のカウンター、奥にテーブル席。とても狭いお店ですが、ひとりでも入りやすい雰囲気。最初に出ていたお通しは「むかごとキノコのすりながし」。このキノコのすり流しはトロッっとした口当たりにキノコの旨味がたっぷりで、お酒に合いそう。

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そして日本酒。こちらの店主は信州長野の出身とのことで、信州の日本酒の品揃えがいい感じ。まずは「大信州 辛口特別純米酒 500円」を。16度というアルコール度数でキリリとした辛口、原料米の「ひとごこち」ならではの優しく穏やかな香味がとても心地よい食中酒ですね。

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そしてメインは「おでん盛り合わせ 5品 1100円」。鰹だしの効いた薄味でほんのりとした甘みのある出汁は、透き通っていてとても上品。具材には別々に下味をつけており、丁寧な仕事もまたいい。具材だけではなく、お出汁でも日本酒がすすんでしまいます。

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次の日本酒は「九郎右衛門 特別純米 十三度台 無濾過生原酒 500円」。こちらも「ひとごごち」を使ったアルコール度数13度のお酒。プチプチとしたガス感、洋ナシを思わせる果実感でとてもエレガントで飲みやすいです。

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「積善(せきぜん)純米吟醸 超辛口+18 ベゴニアの花酵母仕込み 550円」。花酵母にこだわる蔵元が作ったアルコール度数18度の辛口。軽いガス感に、疾走感のあるキレ、そして辛口なのですが余韻の甘みが感じられます。結構これは好み。

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おでんは単品でも追加できたので、たまごを追加注文。このたまご、なんと2日も煮込んだとのことで、白身の部分は中まで味がしみ込んでいてホント美味しいんです。

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カウンターには1人でいらっしゃる方が多く、他の方が選んでいるおでん以外の料理も美味しそうでした。この気軽さとちゃんとしたお料理はかなりいいですね。またふらりとお伺いしたくなる、そんなお店でした。

mocchiおでん / 神泉駅渋谷駅駒場東大前駅

夜総合点★★★☆☆ 3.7